「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」などの数々の名作を世に残した手塚治虫。彼が独自の解釈で、後に目覚めた人—ブッダとなるシャカ国の王子シッダールタの生涯を10年の歳月をかけて描いた「ブッダ」。世界中の人々に読み継がれ、2004年、2005年に2度漫画のアカデミー賞といわれるアイズナ—賞最優秀国際作品部門を受賞した不屈の名作をもとに、アニメーション映画化が決定。2011年に全3部作の第1弾『手塚治虫のブッダ —赤い砂漠よ!美しく−』が公開し、日本公開後、手塚治虫の世界的な人気と東映アニメーションによって制作された映像のクオリティの高さが評価され、アジア、ヨーロッパ圏を中心とする世界30カ国以上で上映が決定し、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」などのテレビやマーチャンダイジングと連動していない作品としては異例のセールスを記録している。

 そして待望の第2弾『BUDDHA2 手塚治虫のブッダー終わりなき旅—』の公開が2014年2月8日(土)に決定。今年のカンヌ国際映画祭で、制作中にも関わらず、既に海外配給も決定するなど絶大なる支持を受けている本作は、 何不自由のない王子という身分を捨てたシッダールタと行く先々で出会った人々との物語が壮大なスケールで展開する。

 第2作目のボイスキャストは、吉永小百合、吉岡秀隆、観世清和、水樹奈々の続投に加え、新たに松山ケンイチの参加が決定。松山は、手塚作品の大ファンで、特にコ—サラ国軍に母と姉を殺され復讐に心を燃やす盗賊タッタに思い入れがあり、この役を演じたいという熱いラブコールを1作目の公開前から送り続けてくれたことと、制作側も松山さんならタッタの難しいキャラクターを演じきってくれるだろうといことで出演が決定。

 出演が決定した松山は、「ブッダはとても好きな作品で、特に思い入れがあるタッタをやらせて頂けることはとても光栄に思っています。少年時代の特殊な能力がなくなり、人間の性に翻弄される大人になったタッタをしっかりと演じ切りたいと思っています。」と出演への熱い思いを語った。彼が演じるタッタと、吉岡が演じる苦しみから逃れる答えを探す旅を続けるシッダールタ、観世演じるコーサラ国に奴隷の身分の女性を王妃として嫁がせたことで悲劇を起こしてしまうシャカ国の王・スッドーダナ王、水樹演じるシッダールタがかつて愛した女盗賊ミゲーラ。そして吉永が演じる天上人となりシッダールタの行く末を見守るマーヤー天。続投が決定した吉永は、「手塚治虫さんの大ファンの私はパート2が作られるのは大変うれしいです。ブッダの母の声で作品をよりわかりやすくみていただけるよう努めます。楽しみです。」とコメント。実写、アニメ映画において初共演の豪華キャスト陣が贈る壮大な物語『BUDDHA2 手塚治虫のブッダー終わりなき旅—』に是非ご期待下さい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa