伝説の怪獣映画『プルガサリ』や、カンヌ映画祭上映作『ある女学生の日記』などのふだん観る機会が少ない、北朝鮮の映画4作品を上映します。

9/1(日)にはトークショーも開催します。
北朝鮮映画の配給を一手に引き受けているカナリオ企画の小林氏と、現代北朝鮮事情に詳しい康 熙奉(カン フィボン)による対談です。

日程 :  2013 年 8 月 31 日(土)〜9 月 13 日(金)
会場 :  シネマ・ジャック&ベティ 横浜市中区若葉町 3-51
料金 : 一般 1500 円/大学専門 1200 円/高校以下・シニア(60 歳以上)1000 円
     ※『血の海』は長編のため一律 1800 円
上映作品 :
 ◉ 『血の海』 (1969 年)
    植民地支配は、平凡な母を革命家に変えた!
    北朝鮮の対日認識の根源がここにある! 
 ◉ 『花を売る乙女 』 (1972 年)
    金日成主席がパルチザン闘争中に生み出した歴史的脚本!
    涙無しには観られない朝鮮映画史を代表する珠玉の名作! 
 ◉ 『プルガサリ』 (1985 年)
    圧制に苦しむ民衆の怒りが生んだ不死身の大怪獣!
    「ゴジラ」特撮スタッフの SFX による伝説の怪獣映画!  
 ◉ 『ある女学生の日記』 (2007 年)
    第一カットに込められた制作陣のメッセージ!
    家族の日常を淡々と描き、北朝鮮映画としてはじめて
    カンヌ国際映画祭で上映された、記念碑的作品。

◉ <映画から見える北朝鮮事情> 9/1(日)16:25 より開催
  ゲスト:康 熙奉(歴史学者) 、 小林正夫(北朝鮮映画配給)

北朝鮮の知られざる映画事情や、ニュースでも話題となった日本における著作権裁判の真相。映画を入口にして、歴史、芸術、政治、さまざまな面から、私たちが知らない現代の北朝鮮の姿が語られる超ディープで貴重な対談!

劇場公式 Web:http://www.jackandbetty.net

康 熙奉(カン フィボン)…1950 年大阪生まれ。在日朝鮮社会科学者協会中央理事会理事。歴史学者。朝鮮大学校政治経済学部を卒業、朝鮮新報社編集局「朝鮮時報」編集部副部長。朝鮮大学校非常勤講師(政治学、情勢分析論、社会情報論、現代朝鮮論)を経て、東アジア国際シンポジウム、世界漢民族シンポジウムなどに参加、その論評は国際的に高く評価されている。

小林正夫…1936 年東京生まれ。(有)カナリオ企画取締役。映画プロデューサー。
日本大学映画学科卒。大映などを経て、トクマエンタープライズを設立。当時無名だったブライアン・シンガー監督(『ユージュアル・サスペクツ』)を見出す。1995年に北朝鮮と合作映画『高麗女人拳士』を製作。ピョンヤン国際映画祭に山田洋次監督と参加。2003 年より北朝鮮の映像使用に関して、フジ TV、NTV を「国際著作権相互条約(ベルヌ条約)」違反で提訴。一審で敗訴、二審で勝訴、最高裁敗訴となる。日本の新聞・テレビ等の情報報道番組に対する、観る側のメディア・リテラシーの確立を訴えている。

公式サイト
http://www.jackandbetty.net/cinema/detail/185/

執筆者

Yasuhiro Togawa