■1,はじめに
「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に49回、また「映画館遠足」を6回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

ちいさなひとのえいががっこうでは1本の映画を通して、その国の文化や社会を知る「映画で世界一周!」シリーズを2013年度より始めました(詳細は別添資料をご覧ください)。
第1回のイラン、第2回のフランスに続き、第3回ではカナダを取り上げます。世界で2番目に広い国土を持つカナダは、先住民に加えて、英仏両国の文化もあわせもつ豊かな国です。
映画の分野でも、発祥のアメリカとフランスの影響を受けながら、独自の表現で私たちを楽しませてくれます。また、アニメーション映画では、子どもから大人までが楽しめる、幅広い種類の作品が数多く生み出されています。
上映会では、映画鑑賞とあわせて、ジャーナリストで映画監督のジェイソン・グレイさんを特別講師にお迎えして、映画の中に描かれているカナダの文化・芸術や、カナダのアニメーションについてお話をしていただきます。
また、上映後には実際に短いアニメーションを親子で制作してみます。完成した作品は当日に発表するほか、翌週8/31(土)に同会場で実施される「街に段ボールで映画館をつくろう!」企画でも上映されます。

上映の合間には16mmフィルム映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定しています。子どもたちはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。
ぜひ、この上映会を広く知っていただくために、みなさまのご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
詳細については、担当の岡崎( eigagakkou@hotmail.co.jp )までお問い合わせください。

■2,開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
日時: 2013年8月24日(土) 14:00-16:45
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/facilities/chuou.html
参加費:無料
定員:50名(先着順)
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

3,上映スケジュール
【14:00 開始】
  14:00 映画の前のお話
  14:05 カナダについてのお話(講師:ジェイソン・グレイさん)  14:15 上映会 開始      『アルファベット』(6分)
      『クラック!』(16分)  14:40 カナダについてのお話(2)
  14:50 休憩、映写機見学  15:05 上映会 第2部開始      『シュッシュポッポ』(14分)      『椅子と青年』(10分)      『開会の辞:マクラレン』(7分)  15:40 ノーマン・マクラレン監督についてのお話
  15:50 アニメーション 制作ワークショップ  16:35 発表会
  16:45 上映会終了
 【16:45 終了予定】

■4,上映作品の解説
『アルファベット』
(6分/1966年/カナダ/モノクロ/16mm)
アルファベットの1字1字をその字で始まる動物や物(Aはアップルなど)に連想させて、単語にする。手描きのしゃれた味わいの絵が軽快に動いて楽しい。音楽のみ。原題:Alphabet
監督・脚本:◎◎、脚本:◎◎、撮影:◎◎、音楽:◎◎、出演:◎◎

『クラック!』
(15分/1981年/カナダ/カラー/16mm)
フレデリック・バックの長女、スーゼルのアイデアをもとに、一脚のロッキングチェアが辿る運命を通じて、失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く。「トゥ・リアン」でのツヤ消しセルに色鉛筆で描く手法は、フレデリック・バックならではのものとして定着した。カナダの公共テレビ局ソシエテ・ラディオ・カナダが製作。1982年アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。原題:Crac!
監督・アニメーション・作画:フレデリック・バック、撮影:クロード・ラピエール、ジャン・ロビヤール、音楽:ドゥニ・L・シャルトラン、ジル・パレ、ル・レーヴ・デュ・ディアブル、ノーマン・ロジェ

『シュッシュポッポ』(シュッ・シュッ)
(14分/1972年/カナダ/カラー/16mm)
積み木の世界で遊んでいた男の子と女の子のところへ、恐しい竜が現れ、コンクリート・ブロックの町を壊してしまった。二人は竜から逃げ回るが、名案を思いつく。竜に車輪をつけ、汽車にしてしまった…。原題:Tchou-Tchou
監督・脚本:コ・ホードマン、製作:ピエール・モレッティ、アニメーション:ヤナ・B・シュベール、作画:スザンヌ・ジェルヴェ、音楽:ノーマン・ロジェ

『椅子と青年』(いたずら椅子)
(10分/1957年/カナダ/モノクロ/16mm)
フィルム芸術家ノーマン・マクラレンによるセリフなしのモダンなおとぎ話。青年は椅子に座って本を読みたい。でも、今度は椅子が言うことをきかずに、逃げ回ります。青年と椅子の追いかけっこは、まるでダンスのよう。コマ撮り、実写とオプチカル処理を組み合わせ、『ぼくのアントワーヌおじさん』で知られる映画監督のクロード・ジュトラが出演している。原題:A Chairytale
監督:ノーマン・マクラレン、製作:トーマス・ダリィ、監督・出演:クロード・ジュトラ、アニメーション:イヴリン・ランバート、音楽:ラヴィ・シャンカー、シャトゥール・ラル、モーリス・ブラックバーン

『開会の辞:マクラレン』
(7分/1961年/カナダ/モノクロ/16mm)
マクラレンは観客への歓迎スピーチのために舞台にあがりました。しかしマイクロホンが言うことを聞いてくれません。原題:Opening Speech
監督・製作・アニメーション:ノーマン・マクラレン、撮影:ユージーン、ボイコ

カナダについて勉強しよう!
カナダのアニメーションを知ろう…カナダには、たくさんのおもしろいアニメーションがあります。表現の方法もさまざま。
カナダのことばであいさつ…カナダはどういうことばを使うの?簡単なあいさつを覚えて使ってみましょう!
その他、カナダという国について、映画を通して楽しく勉強してみましょう!

★★ ジェイソン・グレイ(Jason Gray) プロフィール ★★
英国に生まれた後、両親と共に、カナダ トロントに移り住む。トロントのライアソン大学でフィルム課程を専攻し学士を取得。日本映画への強い興味をいだき、1998年に初来日。1年間、日本文化について学びトロントに帰国後は、広告代理店にて映画広告制作に関わる。2001年に二度目の来日を果たし、翻訳家、ジャーナリスト、コンサルタントとして活動している。2006年からは、映画業界紙スクリーンインターナショナルの日本特派員となり、同紙の他に英字新聞ジャパンタイムズやCNNGoでも執筆している。現在は映画製作に活動をフォーカスし、2011に初の短編映画作品「Yukuharu」の脚本執筆および監督した。有限会社ローデッド・フィルムズのクリエイティブ・プロデューサー、監督。

■5,「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を49回開催してきました。
活動を開始してから8年が経ちました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

執筆者

Yasuhiro Togawa