アカデミー賞受賞監督スティーヴン・ソダーバーグ最新作『Behind the Candelabra』の邦題が『恋するリベラーチェ』となり、11月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショーの運びとなりました。

 本作品は、1950〜70年代に“世界で最も稼ぐエンターテイナー”、“世界が恋したピアニスト”と言われたリベラーチェという実在の人物の晩年を描き、当時決して明かされることのなかった彼の私生活と、生前に必死に隠そうとした同性愛者であるという事実に基づいて製作されました。そして、後に彼の愛人となり運転手を務めることとなる1977年の    スコット・ソーソンとの出会いから、1987年のリベラーチェの死の床での告白までの、お互いが認め合い、懸命に必要と していたほろ苦い関係に苦悩する姿を、名匠ソダーバーグ監督が見事に描き出しています。

 主演には、『ウォール街』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したマイケル・ダグラス、『グッド・ウィル・ハン ティング/旅立ち』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞したマット・デイモンを迎え、その他にデビー・レイノルズやロブ・ロウなどが脇を固めます。『サイド・エフェクト』を経て、本作を撮り終えた後、長期休暇に入ると宣言したソダー バーグ監督最新作であり、本年5月に開催された「第66 回 カンヌ国際映画祭」では、コンペティション部門でプレミア 上映され、スタンディング・オベーションは鳴りやまなかったという作品です。イギリスやフランスなど世界各国で劇場公開されました。また、本年7月18日に発表された「第65回エミー賞」のノミネート発表では、「作品賞」、「主演男優賞(マイケル・ダグラス/マット・デイモン)」、「監督賞」、「脚本賞」ほか合計14部門で15ノミネートされています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa