映画『ハンナ・アーレント』不屈の精神で「悪」と真実に立ち向かった、女性哲学者の愛と信念が胸を打つ感動の実話
このたび、10月26日(土)より、ナチス戦犯の裁判レポートを発表したユダヤ人哲学者の実話『ハンナ・アーレント』が岩波ホール他にて全国順次公開となります。
■本作は、1960年代初頭、ザ・ニューヨーカー誌にて発表した、ナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判レポートが、世界的大論争を巻き起こしたユダヤ人哲学者、ハンナ・アーレントを描いた真実の物語です。
第二次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人、ハンナ・アーレント。「考えることで、強くなれる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けたその波乱に満ちた人生が、半世紀を超えてついに映画化となりました。
■『ローザ・ルクセンブルク』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督と、主演バルバラ・スコヴァが再びタッグを組んだ本作は、2013年度ドイツ映画賞6部門ノミネート、2部門を受賞。本国ドイツ、フランス、アメリカで第ヒットを記録し、2012年東京国際映画祭でも絶賛を浴びました。すべての答えが凝縮した魂を揺さぶる8分間のスピーチが、時代を超えて、現代を生きる私たちの心へ届く傑作です。
■日本公開決定にともない、本作のポスターヴィジュアルと予告編が完成いたしました。
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執筆者
Yasuhiro Togawa