国民的脚本家・演出家として日本のエンタテインメント界を牽引する三谷幸喜。『THE有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)と立て続けに大ヒットを記録し、前作『ステキな金縛り』では興行収入42.8億円を突破し2011年日本映画実写NO.1となりました。
  日本中を爆笑と温かい感動で包み込む三谷監督待望の最新作は、17年ぶりとなる自身による書き下ろし小説を原作としつつも、小説とは全く違ったアプローチで映画化される、三谷が初めて挑む歴史もの『清須会議』。織田信長亡き後、織田家の跡継ぎ問題と領地配分を議題に、日本史上初めて“会議の席上で歴史が動いた”と言われる【清須会議】をテーマに、日本映画界を代表する豪華絢爛なキャスト陣を迎え、その時代を必死にそして懸命に生きた人々の可笑しくも愛おしい姿を描く群像劇です。本編は、7月31日(水)に完成。まさに、三谷幸喜監督最新作にして、最高傑作といっても過言ではない作品に仕上がっています。
  
  そしてこの度、本作が、8月22日(木)から開催される第37回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門へ出品されることが決定致しました。モントリール世界映画祭はカナダ最古の国際映画祭の1つで、国際映画製作者連盟 (FIAPF)が公認するコンペティション形式の映画祭です。商業作品ではなく文化や伝統に注目した作品が多く上映されることでも知られています。さらに、その地理と歴史から、アジア圏の優れた作品を数多く発掘・紹介し、映画を通しアジア、太平洋、そして北アメリカの文化と人々の理解交流を目指し、東西の映画が出会う最大の祭典としても知られている、第33回ハワイ国際映画祭(10月16日(水)より開催)でのガラプレミア上映も決定しました。先日、第26回東京国際映画祭のクロージング作品に、日本映画として実に7年ぶりに選ばれたことも記憶に新しい本作。国内外から大きな注目を集めております。

原作文庫発売!累計発行部数30万部突破!!
上野の森美術館にて「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展」開催!
  三谷監督自ら書き下ろした本作の原作小説「清須会議」(幻冬舎文庫)。7月26日(金)に文庫版も発売され、累計発行部数が30万部を突破致しました!映画とは違ったアプローチで“清須会議”を描いている本書も超一級の歴史エンターエインメント小説となっております。
また、10月12日(土)より、上野の森美術館にて、「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 〜『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして・・・〜」が開催されます。クエンティン・タランティーノやチャン・イーモウら海外の監督作品なども手がける美術監督・種田陽平の映画美術と三谷幸喜映画の世界観を体感できます

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執筆者

Yasuhiro Togawa