韓国音楽はK-POPだけじゃない!
ZAZEN BOYSらと共演した、韓国ロック界の大人気バンド「チャン・ギハと顔たち」の主題歌が話題!

≪70年代韓国の大ヒット曲をカバーした映画主題歌『風の噂に聞いた』で一躍韓国のトップバンドに!
80年代プサンの情景をラストまで盛り上げるエンディング曲にも注目!!≫

8月31日(土)より公開となる『悪いやつら』。本作は2012年の韓国映画賞レースをイ・ビョンホンの『王になった男』とベネツィア国際映画祭 グランプリの『嘆きのピエタ』と共に席巻、470万人を動員するなど興行的にも大成功し、韓国ではタイトルを知らない人はいないほど大ヒットした 話題作だ。
エンディング曲を担当したのは「チャン・ギハと顔たち」。70〜80年代の韓国ロック、フォークのエッセンスを受け継いだ独特の哀愁がある音楽性 と、ユニークな歌詞、ライヴ・パフォーマンスで爆発的な人気を呼び、インディーズながら、2008年にリリースしたデビュー・アルバムが異例の大 ヒットを記録した実力派バンド。日本でも、ZAZEN BOYS、トクマルシューゴ、ヒカシュー、怒髪天、キセル等と共演、「BOROFESTA2011」、「サマーソニック2012」といった人気の音楽フェ スタに出演するなど、K-POP音楽が人気の日本音楽界でも、知る人ぞ知るバンドとして知られている。

そんな彼らが、「以前からチェ・ミンシク、ハ・ジョンウ、ユン・ジョンビン監督のファンで、本編を観た瞬間惚れてしまった。」という理由で映画の 主題歌をはじめて担当。歌ったのは、70年代韓国を代表するロックバンド「ハム・ジュンアとヤンキーズ」の最大のヒット曲『風の噂に聞いた』。 「自分たちのバンドの色にあまりもマッチする曲で、聴いた瞬間に歌いたいと思った」と自身でも語っただけのことはあり、「チャン・ギハと顔たち」 らしい、懐かしい香りがしつつも現代の曲として仕上げられた、一度聞いたら思わず口ずさんでしまうメロディを奏で、映画を音楽面でも大いに盛り上 げている。
この曲は、シングルカットされず、彼らのアルバムにも収録されていない。オリジナルサウンドトラックのみに収録、という形にも関わらず、映画の大 ヒットにより大きな話題に。アンダーグラウンドで知る人ぞ知る実力派バンドから、地上派のテレビ番組にも多数出演する、「チャン・ギハと顔たち」 を知らない人はいない、というほどの全国区の存在に上り詰めた。
なお、映画に惚れ込んだ彼らは、ミュージックビデオでも映画とタイアップ。チェ・ミンシク、ハ・ジョンウら演じる「悪いやつら」が闊歩する80年 代プサンを描いた映像に、演奏シーンとチャン・ギハの軽快な歌を重ねたミュージックビデオは、まるで、「悪いやつら」が生きやすかった一時代を代 弁するかのような仕上がりになっており、映画の世界観と見事なコラボレーションを果たしている。この映像は公式 youtube(http://www.youtube.com/watch?v=uJf-1Iv16y8)でも公開され、80万回を超えるクリック数を記録し ている。映画の世界観を映像と音楽でいち早く楽しむことができるこの動画、ぜひチェックし、日本公開までの楽しみにしていただきたい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa