──全米公開時にわずか3日間で興収約10億円を稼ぎ出し、初登場1位を獲得したポリス・アクション『エンド・オブ・ウォッチ』は、パトカー内に搭載されたビデオカメラによって、これまで映像化されることのなかったL.A.の犯罪最前線が凄まじいリアリティと、かつてない臨場感でえぐり出されていることで話題を呼んでいる。──

『エンド・オブ・ウォッチ』は、実在の人物をモデルにした警察官コンビにジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャが扮し、犯罪都市ロサンゼルスの中でも最も危険とされるサウス・セントラル地区をパトロールする警察官の日常を追った作品。リアルを追及するために主演の二人は撮影前5ヶ月間にわたってLAPD(ロサンゼルス警察)でのトレーニングを受けた。そして、なんとそのトレーニングでパトロールの同行訓練の初日にジェイクは殺人事件を目撃してしまったのだ!
俳優が演技をするためのトレーニングでこのような事件に遭遇することは、極めて異例。「初めてのパトロール同行で誰かが僕の目の前で殺されていたんだ。ドラッグ関連のギャングの発砲事件さ。僕たちは現場に2番目に到着したパトカーだったんだ。まさかそんなことが起きるなんて思っていなかった。誰かが独りよがりになることで、こんな酷いことが起きると思うと本当に恐くなった」とジェイクは、その時の恐怖を語るが、殺人現場に居合わせて人生観まで変わったようだ。「夕方5時に出勤して、明け方5時までという不規則な勤務時間の上に、それまで何も起こらなかったのに、突然明け方3:30に連絡受けて発砲現場に急行して、超緊迫感の中全神経を集中させなきゃならない」という警察官の過酷な日常に触れて、警察を題材にした映画を撮影することへの緊張感はピークに達したのではないだろうか!? 後にジェイクは「僕の親友を3人挙げるならこの事件で居合わせた警察官を入れるね。それがこの映画の本質を物語っていると思う」と告白。彼にとって生涯忘れられない体験となったに違いない。

熱い友情と固い絆で結ばれたテイラーとザヴァラの警察官コンビを演じたジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャ。撮影中に運転するパトカーで事故を起こしてしまったマイケル・ペーニャ、殺人現場を目撃してしまったジェイク・ギレンホール。ハリウッド俳優の日常も警察官とは違った意味で過酷であることが証明されるエピソードだ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa