この度、10/5から公開となる『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』のビジュアル・予告編が完成いたしました。そしてこの度、本作のタイトルにもなっている“ムード・インディゴ”に込められた、ミシェル・ゴンドリー監督の想いが、今回明らかに!

 本作の原作の著者であるボリス・ヴィアンは、ジャズ・トランペッターにシンガー、作詞作曲家に翻訳家、エンジニアの顔まで、その才能によって、ドラマティックな人生を全力で駆け抜け、39歳の若さで人生を終えました。そして1946年に発表された代表作「うたかたの日々は、“永遠の恋愛小説”として若者に熱狂的な支持を受け、フランスでは400万部を超える大ミリオンセラーに。日本でも、岡崎京子による漫画化などで話題を呼びました。

 映画のタイトルにある「ムード・インディゴ」とは、本作のメガホンをとったミシェル・ゴンドリーが、原作者・ボリス・ヴィアンが愛してやまなかった、ジャズ作曲家 デューク・エリントンの楽曲“ムード・インディゴ”からとり、英題として名づけたもの。

 この“ムード・インディゴ”という楽曲は、「恋人がいなくなってから、心はいつも、藍色(インディゴ)に染まっている」という、内容を表した曲であり、ゴンドリーはこの原作「うたかたの日々」とリンクしたこのタイトルを、映画のタイトルにも落とし込みました。さらに、デューク・エリントンの楽曲“クロエ”や“A列車で行こう”なども使われており、ゴンドリーの原作に対する深い愛情と敬意が込められています。本国でも「この不朽の名作の映画化を成功させ、創造性に富んだ想像力の持ち主は、ミシェル・ゴンドリーしかいない!切なさを秘めた、宝石のような映画に仕上がっている」と絶賛されています。

予告編::http://youtu.be/iw4mvpQwLyw

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執筆者

Yasuhiro Togawa