昨年、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門において作品賞を受賞した土屋豊監督の新作『タリウム少女の毒殺日記』が、7月6日よりアップリンクにて公開する運びとなりました
2005年、タリウムによる母親毒殺未遂事件を起こし世間を騒がせた「タリウム少女」をモチーフとした超問題作! ロッテルダム国際映画祭で上映された際には、「この映画が嫌いだ!」とわざわざ申し出る評論家が出るほど、国内だけでなく、世界でも物議を醸し出しています。

世界の観客からバッシングされた、≪超問題作≫

2005 年、タリウムによる母親毒殺未遂事件が起きた。
世間を騒がせた「タリウム少女」が綴ったブログには、動物を観察するのと同じように、母親を観察する記録が存在した。そのブログから、彼女は全てを傍観する「観察者」としての少女の一面が浮かび上がってくる…。

そして今、彼女をモチーフにして≪架空のタリウム少女≫が作り出された。
新たに作り出されたタリウム少女は、あらゆるシステムを飛び越え、本当の自由を手にするためにある決断を下すのだった。

主演はインターネット世代に絶大な支持を得る倉持由香。そして母親役には渡辺真起子、教師役には古舘寛治など、個性的な演技に定評のある実力派俳優陣が脇を固める。監督は、『新しい神様』や『PEEP “TV” SHOW』などで国際的な評価が高い土屋豊。身体改造アーティストや生物学者、美容整形外科医など各界で活躍している実在の人物も登場させ、現実と非現実が融合するハイブリッドな世界を作り出した。
ロッテルダム国際映画祭上映後には観客の一部からバッシングの声も出る一方で、その後も多数の国際映画祭から出品オファーが殺到。今まで誰も体験したことのないメタフィクション映画が、ここに誕生した!

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執筆者

Yasuhiro Togawa