本日2月21日(木)、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013』がいよいよ開幕した。 厳かな尺八の音色と共に始まったオープニングセレモニーには、夕張を愛する沢山の観客と、上映予定の全145本の作品関係者達が集まり、温かく見守られながらスタート。セレモニーは映画祭名誉会長でもある、鈴木直道夕張市長の挨拶から始まり、オフシアター・コンペティション部門の審査委員長を務める塚本晋也監督、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督らの審査員が続々と登壇。地元の園児からの花束のプレゼントを受け取った。その後映画祭実行委員長、澤田宏一氏から開催が宣言されると会場は大盛り上がり。さらにはオープニング作品の『ジャンゴ・繋がれざる者』の監督であるクエンティン・タランティーノ監督からのコメントVTRも届き、自身の作品『キル・ビル』でも“ゴーゴー夕張”というキャラクターの名前を使うほど夕張を愛する彼なりのユーモア溢れたコメントが映し出され、会場は大興奮の中、オープニングセレモニーは終了した。

≪登壇者のコメント≫
■映画祭名誉会長 鈴木直道夕張市長
「今年の映画祭のテーマは“一歩その先へ”。上映作品は最多の145作品、しかもすべてデジタル上映という新しい挑戦をしている中、みなさんが夕張に集まってくれたことは本当に輝かしい。ぜひ、多くの映画に触れ、心に刻んでもらいたい」
■オフシアター・コンペティション部門 審査委員長 塚本晋也
「過去に、第1回ゆうばり映画祭でオフシアター・コンペディション部門の審査員を務めたことがある。当時は<オフシアター=自主映画>といった感じが強く、若い才能に対し“出る杭を打つ”と上から目線で応募作品を審査ができたが、今回はオンシアターとの境がない作品が多いので、同業者を審査する気持ちで真摯に取り組みたい」
■映画祭実行委員長 澤田宏一
「市民のみなさんが一丸となって今回も開催できることに心から感謝している。今年は、映画のエンターテインメント性を通じ、一歩踏み出したい」

執筆者

Yasuhiro Togawa