「死にゆく父の顔を写真に撮る」という“おつかい”と、行き着いた先に待っていた人生の修羅場で奮闘する姉妹を通して、母の思いや家族の絆を描きだす、『チチを撮りに』。本作が2013年2 月16 日(土)より新宿武蔵野館にて公開となります。

そしてこの度、12 月15 日(現地時間19 時)、第55 回アジア太平洋映画祭(12 月14 日〜16 日開催)の授賞式がマカオにて開催され、本作で心意気ある母親役を演じた渡辺真起子(『ギリギリの女たち』『ヒミズ』ほか)が、並み居るアジアの強豪を抑え、最優秀助演女優賞を受賞いたしました!日本人による女優賞の受賞は、2002 年の第47 回映画祭に『命』で主演女優賞を受賞した江角マキコ以来、実に10 年ぶりとなります。
他日本作品では、『奇跡』で是枝裕和監督が監督賞を受賞しております。

監督は、本作で長編映画監督デビューを果たし、その独自の感性と視点に熱い視線が集まる中野量太。次代を担うクリエイターを発掘する「SKIP シティ国際D シネマ映画祭2012」で日本人監督として初めて「監督賞」を受賞、「SKIP シティアワード(今後の可能性を感じる監督に授与)」をダブル受賞する快挙を成し遂げた新鋭です。

オランダ・香港に拠点を置く世界的な映画セールス会社“フォルティッシモ・フィルムズ”(アジア映画のセールスでは世界トップシェアを誇り、近年の日本映画では岩井俊二監督作品全般、李相日監督『フラガール』(06)、黒沢清監督『トウキョウソナタ』(08)、是枝裕和監督『空気人形』(09)、トラン・アン・ユン監督『ノルウェイの森』(10)など国内外から高い評価を得ている作品を担当していることで知られる)が国際販売権を取得し、海外の映画関係者からも熱い期待と確かな評価を集めています。
共演者には、可笑しくもリアルな掛け合いがみどころの姉妹には、柳英里紗と松原菜野花。笑ってちょっぴり涙して、心がじんわり温かい。人生が愛おしくなる、ユーモアとペーソスに溢れた日本映画です。
是非本情報をご紹介いただけますようご検討のほどよろしくお願いいたします。
※SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザが推進する上映支援プロジェクト“SKIP シティD シネマプロジェクト”第3 弾選出作品。

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執筆者

Yasuhiro Togawa