2000年に発刊され、第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於(しゅどううりお)による小説『脳男』。発刊当時から高い評価とその独創的な内容から数多くのファンを生みだした作品が10年以上の歳月を経て、この作品に呼び寄せられた至高の才能たちの手により、映画化されました。生まれつき並外れた記憶力・知能・肉体を持ちながら、しかし人間としての「感情」を持たない美しき殺戮者—彼の名は”脳男”。 “何が悪で何が正義か? 愛とは? 心とは?”
観る者の感情を大きく揺さぶる戦慄のバイオレンスミステリー「脳男」がついに誕生します。
 そしてこの度、衝撃作「脳男」のエンドを飾るのにふさわしい異色の名曲が主題歌に決定しました。それは、伝説のロックバンド、キング・クリムゾンによる「21世紀のスキッツォイド・マン」。
ピンク・フロイドやイエスとともにプログレッシヴ・ロックの代表格として数え上げられるキング・クリムゾンが1969年10月にリリースしたデビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」に収録された、言わずと知れた伝説の曲です。アルバム発表当初から各方面にて高い評価を得て、1970年2月には、あのビートルズの「アビー・ロード」を押さえ、全英チャート首位を獲得し、プログレッシヴ・ロックの時代を代表するグループとなっています。独特の音楽的手法や思考法で世情の不安を切り取る主題歌にのせ、「脳男」が観る者の記憶に深く刻みこまれることは間違いありません。
【プロデューサー:石田雄治 コメント】
まずタイトルがこの映画にピッタリ。歌詞からも脳男の苦悩と悲しみをイメージ出来たということ。そして43年前の作品なのに全く古さを感じさせない、ヘヴィかつ感情を刺激するサウンド。まさにこの映画の衝撃的なエンディングにピッタリと思い起用しました。更には若い世代の出演者陣もかなり気に入ってくれたことで、今の若い人たちにも十分通用する楽曲だという確信を持ったのも起用を後押ししました。
【主題情報】
「クリムゾン・キングの宮殿」
デビュー40周年記念エディション 完全限定盤 ボックス・セット
品番:IEZP-18/価格:13,650円(税込)/発売中 レーベル :WHDエンタテインメント

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執筆者

Yasuhiro Togawa