先般、不慮の事故によって急逝しました若松孝二監督の遺作となった、最新作『千年の愉楽』が、2013年3月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。26歳で監督となってから50年、独立プロとして過激なテーマに取り組み独自の表現を続け、近年は「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(ベルリン国際映画祭)、「キャタピラー」(ベルリン国際映画祭)、「11.25自決の陽 三島由紀夫と若者たち」(カンヌ国際映画祭)、そして、この『千年の愉楽』が本年のベネチア国際映画祭に招待され、世界三大映画祭制覇を成し遂げました。

映画監督・若松孝二の人生最期の大勝負、ぜひ、見届けてくださいますよう、お願い申し上げます。
若松孝二は、生前「映画に時効はない。俺が死んでも、作品は50年100年と残るんだ」が口癖でした。
若松孝二の肉体は消えても、その存在は、若松が世の中に送り出してきた100本を越えるフィルムの中に、息づいています。その若松孝二に「追悼」という言葉は、ふさわしくない。そこで、この公開に向けて、全国各地で、「追悼を越えて」と銘打って、旧作近作の特集上映を相次いで行うことになりました。

11月23日「若松孝二in新宿」(「死にたい女」「11.25自決の日」「メイキング」上映、トーク)テアトル新宿
12月8日「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」上映 第七劇術劇場(大阪)
12月8日〜「これが若松孝二だ!」旧作近作特集上映 シネマスコーレ(名古屋)
12月9日〜「Underground&Independent 1966-1979」旧作特集上映 新文芸坐(池袋)
12月15日〜「若松孝二in大森」
  (「連合赤軍」「キャタピラー」「11.25自決の日」「海燕ホテルブルー」上映 キネカ大森
以後、第七藝術劇場、テアトル梅田ほかで企画中。

来年3月9日の全国公開に向けて…
1月6日 ロケ地三重に感謝を込めて先行上映イベント 本編上映・キャストトーク 三重県総合文化センター(津市)
1月17日 都内特別先行上映会 本編上映・キャストトーク テアトル新宿
2月9日 ロケ地尾鷲に感謝を込めて先行上映イベント 本編上映・キャストトーク せぎやまホール(尾鷲市)
2月10日 中上健次氏故郷にて特別先行上映イベント 本編上映・キャストトーク 新宮市民会館(新宮市)
2月16日 静岡/2月23日 新潟(安吾賞授賞式・メイキング上映)/2月24日〜三大映画祭作品上映(新潟)…ほか
※3月9日〜の公開期間中には、新宿にて「若松孝二祭りin新宿」(仮)も企画中。詳細決まり次第リリースします。

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執筆者

Yasuhiro Togawa