第36 回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞受賞、第44 回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各国の映画祭を席巻、さらにはアクション描写の完成度の高さから全米公開され、続編の製作、そしてハリウッド・リメイクが決定。世界が熱狂したインドネシア発のノンストップ・ハイテンション・アクション『ザ・レイド』。10 月27 日の初日以来、“知名度なし、低予算、映画マイナー産出国”ながら、達人級の格闘家たちが繰り広げる手加減なしのガチアクションがスクリーンに炸裂し、男性映画ファンたちのアドレナリンを刺激しまくっている!
映画ファンに絶大な支持を誇る水道橋博士から、『ザ・レイドに』向けて印象的なコメントが到着!

「お金を払って、この映画を映画館で観ようって言った時に、「2012 年に俺達インドネシア映画のザ・レイド観たよね!」という世界中の友達がいる。「お金を払ってこの映画を観た俺達は皆友達なんだよ」っていう共有感覚を持てる。ジャンル映画の世界的な大ヒット、しかも小さな国でも大ヒット出来るという共有感覚なんだ。」−水道橋博士(浅草キッド)

また、Twitter のつぶやきを自動解析し、映画レビューをまとめて紹介するサイト「coco」(http://coco.to/)では、11 月1 日現在、1 週間のつぶやき数が、『009 RE:CYBORG』『エクスペンダブルズ2』『バイオハザードダムネーション』『パラノーマル・アクティビティ4』に次ぐ、堂々5 位をマーク。上位4 作がいずれも映画ファンならずとも誰もが知っているメジャータイトルで、上映館数も桁違い、最大差で『ザ・レイド』の上映館数が10 分の1 にも及ばないことを考えると、まさに驚きの数字。しかも、映画マニアと解析されたユーザーのつぶやきポイントでは、『エクスペンダブルズ2』を大きく引き離して、何と首位を獲得!その内容は、ハリウッドで“10 年に1 本のアクション映画”とまで評された本作の唯一無二さを物語る濃厚なものが多数目立っている。

公開後、ネット界隈で多くの人を巻き込んだ“現象”まで沸き起こし、異例の右肩上がりの興行を続けた『サニー永遠の仲間たち』『桐島、部活やめるってよ』に次ぐ、2012 年ならではのつぶやき時代の“キラー映画”が静かに生まれようとしている。

そんな中、監督のギャレス・エヴァンスは、来年1 月より撮影開始が予定されている本作の続編『Berandal』の製作にあたって、先日、日本人とインドネシア人の“ファイター”を探しているとTwitter 上にコメントしたばかり。今年のサンダンス映画祭で話題をさらったオムニバス・ホラー「V/H/S」(全米公開中)の続編に参加することが発表されるなど、出演者同様、インドネシアを飛び出してハリウッドでの活躍の足がかりを作りつつある今、『ザ・レイド』はまさに“今”観ておくべき映画と言えそうだ。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49969

執筆者

Yasuhiro Togawa