2007年、オンライン・アニメシリーズとして「Late Blossom(本国タイトル:あなたを愛しています)」が連載を開始、その後、3巻からなる漫画が出版。
その年の韓国漫画家協会による「私たちの時代の漫画」に選ばれる。

キャストから設定まで、原作の完璧な再現し、映画化!
本国で9週連続でトップ10に入り、観客動員数160万人を突破し、大好評を博した。

2012年春にキム・ヒョンジュンを主演に迎え、ドラマの放映開始。映画化に続き、イ・スンジェがマンソク役で登場した話題作!

人生の黄昏時に、思いがけない出会いを果たす4人の男女。
彼らは愛する人を想い、友情を育み、そして支え合う—
大切な人や夫婦で感動を分かち合い、お互いのことがさらに愛しくなる。
そんな温かい気持ちになれる映画が届きました—

マンソクは、牛乳配達で小遣い稼ぎをしながら引退生活を送っている。毎朝、配達中にすれ違う女性 イップンが転んだところを助けたことがきっかけで、彼女の存在が気になり、毎朝の出会いを心待ちにするようになる。そんな二人の行方を温かく見守るグンボンは、いつもイップンに親切にしている駐車場の管理人。認知症の妻を献身的に介護する彼は、イップンを介してマンソクとも親しくなる。人生の黄昏時に思いがけない出会いを果たし、まるで若者のように楽しい日々を送る彼らの穏やかな日々は永遠に続くかに思えたが—
原作は、2007年に出版されたカン・プルのベストセラー・コミックス。翌年には演劇化され、90%という記録的な座席率を維持し、韓国の主要劇場の最高売上を達成し大ヒットを記録!!さらに2011年に映画化され、観客動員数160万人を突破し大好評を博し、韓国中に愛されている本作。それほど人の心を捉えて離さない物語の最大の魅力は、人に生きる力を与え、人生を豊かにする可能性を、優しいまなざしで描いていることだろう。気になった女性との毎朝の出会いを心待ちにするマンソク。身寄りがなく、実は字が読めないイップン。マンソクとコミュニケーションをとるために一生懸命、文字を習う彼女。電話やメールのかわりに、手書きの手紙でやりとりをするマンソクとイップンを見ていると、懐かしくどこか温かな気分にさせてくれる。そんな二人の出会いのドラマに加え、心優しいグンボンと認知症の妻が奏でる深い夫婦愛のドラマ、そしてマンソクとグンボンの男同士の友情は、大切な誰かを思う気持ちがあれば、いくつになっても人はいきいきと輝けることを教えてくれる。
しかし、彼らの愛のドラマには一抹の切なさもつきまとう。なぜなら、人生の残り時間が限られていることを彼ら自身が知っているからだ。高齢化社会を迎え、子供は自分たちの生活を送ることに必死で、高齢者は家族と過ごすことさえもままならなくなってきてしまっている。そんな中、大切な人といつまでも一緒にいたい、幸せな老後を過ごしたい、そんなごく当たり前の望みをかなえるために、マンソクとイップン、グンボンと妻はどんな選択をするのか?哀しく、それでいてどこか温かく幸福感に満ちたラストシーンは、心に灯りがともるようなやさしさに満ち溢れている。
見終わったあとは、家族や友人、恋人の存在を改めて見つめなおし、大切な人に優しくしたくなるだろう。

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執筆者

Yasuhiro Togawa