10月20日より全国にて絶賛公開中の映画『ペンギン夫婦の作りかた』(配給:プレシディオ)。
本作は流行語にもなった大ヒット商品「食べるラー油」の原点である“辺銀食堂の石垣島ラー油”を生み出した、自由に楽しく生きる南の島のペンギン夫婦の実際のエピソードを元に描かれた物語。東京生まれの妻役には小池栄子、中国人旦那役に台湾の大人気俳優ワン・チュアンイーが演じ、東京から石垣島への移住、国際結婚、ペンギン姓に隠された秘密、おじぃ、おばぁと辺銀との実際のエピソードを元に美しい石垣島の自然が描かれている。劇中に度々登場する料理の監修には物語のモデルとなった、辺銀ご夫妻(辺銀暁峰さん・愛理さん)が務めており、こちらも美味しい見所の一つである。

公開から1週間。
「ほっこりした」「お腹が空いた」「幸せな気持ちになった」
「結婚したくなった!」「名前の誕生秘話に涙止まらなかった」
など多くのコメントがSNSを中心に寄せられ口コミが拡がっている。

ペンギン夫婦が、食卓を囲み笑顔で向き合う写真がメインビジュアルの公式本ポスター。
実は、このポスターは秋バージョンとして9月より使用する予定で、夏本番に劇場掲出予定だったもう一つの夏バージョンが存在していた…。今回、ポスターデザイン開発にあたり、デザイナー(SIREN Inc.三堀氏、松田氏)により約30種類のパターンが制作され、その中から、告知スタートの段階は“石垣島の空気”が感じられる夏らしいデザインを選択し準備に取り掛かっていた。ところが、いざ宣伝が本格的にスタートし、ポスターが掲出される段階となり、宣伝プロデューサーは映画撮影終了直後に行われたラッシュ試写会(音楽挿入や音声調整などがされていない繋ぎあわせた状態の試写)での一般女性のアンケート回答を思い出していた。「観るだけでお腹が空く」「美味しそうな映画」「誰かと食卓を囲みたくなる」などのストレートな声に、このポスターは南国の雰囲気は伝わるものの劇中に出てくる大半の料理や食卓のシーンの要素がないことで、映画の本質が伝わらないのでは?と思い、とっさの判断で、本作の魅力が一番詰まった秋バージョンのみで展開する事に決定。今回、その未公開のまま世に出なかった夏バージョンを、公開を記念とし解禁する運びとなった。ちなみに、沖縄県(石垣島含む)用のポスターは、方言を生かした沖縄バージョンで作成。キャッチコピーの「チムグクル」とは沖縄の方言で「思いやり」「優しさ」「助け合い精神」などを表す言葉である。

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執筆者

Yasuhiro Togawa