この度、10月20日から28日まで開催された、第25回東京国際映画祭(以下TIFF)にて、世界中の良質な作品をセレクトすることで定評のあるコンペティション部門に、松江哲明監督、GOMA主演の「フラッシュバックメモリーズ 3D」(製作/宣伝:株式会社スペースシャワーネットワーク、配給:スポッテッドプロダクションズ)が正式に出品され、本日、“観客賞”を受賞致しました。

コンペティション部門とは、世界中の1332本の審査対象作品から15本だけが上映されるTIFFのメイン部門。通常コンペティション部門にドキュメンタリー映画が出品される事自体が稀であり、さらに “観客賞” を受賞する事はまさにTIFF始まって以来の快挙である。
本作の受賞に際し、松江監督は、「完成が映画祭の3日前の深夜でした。観客の皆様の雰囲気がこの映画を一緒に作ってくれていると思います。大切な日記を預けてくださったGOMAさん、すみえさん、娘のまあちゃんに改めて感謝したいと思います。」GOMAは、「今回の受賞で、事故前の自分にさよならを言うきっかけとなり、今の自分で生み出せる新しい世界に自信を持って突入できるような気分になってきました」と喜びのコメントを寄せている。本作品は2012年1月にスペースシャワーTVで2D版がオンエアされ大反響を呼んだ映像作品「フラッシュバックメモリーズ」の映画/3Dバージョン。当初から3D公開されることを前提に製作されており、この3D劇場版こそが松江監督が当初から考えていた完成形だ。

※観客賞…コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募り、もっとも多くの支持を得た1作品が表彰される

○「フラッシュバックメモリーズ 3D」とは・・・
2009年11月26日に首都高速で追突事故に遭遇したGOMAは、記憶の一部が消えてしまったり新しいことを覚えづらくなるという高次脳機能障害の症状が後遺し、後にMTBI(軽度外傷性脳損傷)と診断された。一時はディジュリドゥが楽器であることすらわからないほど記憶を失っていたGOMAがリハビリ期間を経て徐々に復活する過程を、GOMAと妻すみえの日記を交えて振り返りつつ、突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状「フラッシュバック」をアニメーションで表現。WWWで行なわれたGOMAのスタジオライブの模様と過去映像、そしてフラッシュバックが共存する、文字通り「全く新しい形の3D 映像作品」であり、まぎれもない「家族愛の物語」である。

「フラッシュバックメモリーズ 3D」

●THEATER
11/16(金) 「爆音3D映画祭」@吉祥寺バウスシアターにてクロージング作品として3D上映

2013年、初春 新宿バルト9にて3D上映 1週間限定レイトショー公開

●EVENT
11/4(日)THE PUBLIC「フラッシュバックメモリーズ3Dができるまで 〜松江哲明的 ドキュメンタリー映画の作り方〜」開催

11/23(金・祝)渋谷WWWにて映画公開記念イベント「フラッシュ”ライブ”メモリーズ」開催

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執筆者

Yasuhiro Togawa