製作費110万円の自主映画『ふゆの獣』で第11回東京フィルメックス最優秀作品賞受賞、そして今年の同映画祭コンペ部門で再び監督作『おだやかな日常』正式上映などで注目の内田伸輝監督最新作『さまよう獣』(配給:マコトヤ)が完成。2013年2月2日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開されることが決定したのでお知らせします。

製作はアミューズソフトと日本出版販売。才気あふれる自主映画監督とプロの現場とのコラボレーションによって、息長く質の高いエンターテインメント映画を世に送り出そうというプロジェクト。内田の監督本格商業デビュー作となる。

『さまよう獣』は、映画・テレビで活躍する山崎真実をヒロインに迎え、即興なしを前提に脚本として作っていった内田のオリジナルストーリー。田舎のバス停に降り立った女。過去を語ろうとしない女は、老女の家にやっかいになり、女日照りの村の男たちを喜ばせようとする…。その気もないのに誘ってしまう女と、調子に乗って身も心もはちきれんばかりの男たちが、光と風と緑の風景の中で繰り広げる愛の争奪戦。幸せって何だ?

ヒロイン・キヨミに『ボックス!』『シーサイドモーテル』等の山崎真実(映画初主演)。寡黙なマサルに波岡一喜(『一命』『探偵はBARにいる』)。翻弄される男たち、タツヤに渋川清彦(『ナイン・ソウルズ』『Playback』)、シンジに“劇団鹿殺し”の山岸門人。老女キヌを60年の芸歴の森康子(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』)。さらに日本映画界になくてはならない実力派男優、田中要次と津田寛治。音楽は『三年身籠る』等の野崎美波。

2013年2月2日(土)より、渋谷ユーロスペース、名古屋シネマスコーレを皮切りに順次全国ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa