被災した仙台の街が迎えた、はじめてのクリスマス。
家族、友人、ミュージシャン、それぞれの夜をファンタジックに描いた今年最高のクリスマス・ドキュメンタリー

2011年12月、仙台の街は震災後はじめてのクリスマスを迎えた。55万個のLED電球が津波で流され、開催が危ぶまれた仙台の冬の風物詩・光のページェントだが、今年も街を照らした。街を彩るイルミネーション、鳴り響くファンファーレ。教会では歌と祈りが捧げられ、子どもたちの枕元にプレゼントが並ぶ。仙台を拠点に活動するミュージシャン・澁谷浩次(yumbo)は震災直後に避難所で演奏した映像を動画サイトにアップした思い、幼い日のクリスマスの思い出を語る。そして、22歳までサンタクロースを信じていたという仙台出身の岩淵弘樹監督と、その両親。
派遣社員としての自身の生活を記録した『遭難フリーター』(09)に続く長編2作目は、震災後も続く営みのなかで、それぞれのクリスマスを迎える故郷の人々をとびきり愛おしく映し出す。麓健一、yumbo、はっぴいえんどの音楽にのせて贈る、魔法のようなファンタジック・ドキュメンタリー!

予告編::http://youtu.be/xxr098t5H_E

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http://data.cinematopics.com/?p=50861

執筆者

Yasuhiro Togawa