『ふゆの獣』で第11回東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田伸輝監督最新作『おだやかな日常』が12月22日(土)よりユーロスペースほかにて順次公開となります。

 本作は、3.11以降、様々な形で語られてきた<震災>を、より“子供”と“女性”に寄り添う形で、ひるむことなくわたしたちの「これから」を語る物語。同じマンションに暮らす2組の家族を通して、誰もが感じている、情報や放射能といった「目に見えないもの」への不安や苛立ちを掬い取り、絶望のうちに希望を見出す姿を鮮烈に描いています。 『歓待』につづいてプロデューサーも務めた杉野希妃と『苦役列車』等の篠原友希子が、葛藤しながらも強くなっていく2人の女性をしなやかに演じきります。

 釜山国際映画祭での絶賛を受け、このたび、本作が1月よりオランダ・ロッテルダムにて開催される第42回ロッテルダム国際映画祭に正式招待されました。ヨーロッパではカンヌ、ベルリン、ロカルノなどと並び、最も重要な映画祭の一つとされるこの映画祭への出品で、ますます注目の高まります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa