このたび、主演に広末涼子、稲垣吾郎を迎え、映画「桜、ふたたびの加奈子」を公開することが決定いたしました。
原作は新津きよみの「ふたたびの加奈子」。モスクワ国際映画祭受賞歴をもつ栗村実監督による映画化です。

幼い娘・加奈子をなくした深い悲しみから、やがて、その生まれ変わりに逢いたいと願うようになる母親・容子役を、いま女優としてもっとも鮮烈な輝きを放つ、広末涼子。悲しみにくれる妻を支えたいと願いながらも、現実を受け入れられない彼女に苛立ちも感じ、心揺れる夫・信樹を演じるのは、国民的人気を誇るSMAP の稲垣吾郎。
さらに、容子が加奈子の生まれ変わりだと信じる子供を宿す女子高校生のシングルマザー・正美に、多くの映画・ドラマで確かな演技力を魅せる福田麻由子。正美を見つめる高校生・直也にドラマでの活躍が注目を集める高田翔(ジャニーズJr.)。登場人物全ての接点になる古本屋の店主に、江波杏子。豪華キャストが集結しました。

監督は、栗村実。長編デビュー作『飯と乙女』がモスクワ国際映画祭で、最優秀アジア映画賞であるNETPAC 賞を受賞。同作がベルリン国際映画祭をはじめ各国映画祭でも高い評価を得ており、世界の注目を浴びる監督です。撮影は、2012 年春、桜の美しい栃木県足利市のロケを皮切りにはじまり、現在、編集中。美しくも緻密な構図でメッセージを焼き付ける栗村監督への期待から、本作も、日本公開のみならず世界各国の映画祭へ出品が予定されています。広末涼子(『おくりびと』)、稲垣吾郎(『十三人の刺客』)。ともに世界に絶賛された作品での好演が印象に残る二人を迎え、「桜、ふたたびの加奈子」は、日本の美しい桜とともに、世界に飛び立ちます!

<製作にあたってのコメント>
広末涼子さん:苦しいこと悲しいことがあっても生きていく力、命の力、そしてそれが導く奇跡をカタチにした映画だと思います。たくさんの方に勇気をあたえられる映画になればいいなと思います。

稲垣吾郎さん:子を亡くした深い悲しみにくれる妻をサポートする父親役に最初は戸惑いがありましたが、演技に集中できるように監督やスタッフの方々の配慮があり、僕自身、命の大切さ、そして生きる喜び、悲しみを受け止め演技する事が出来ました。奇跡を信じる事は無駄ではない、そんな想いを込めた素敵な作品です。是非一人でも多くの人に観て頂きたいと思います。

栗村実監督:心地良くイマジネーションを働かせながら読み解いて行くという、映画本来の楽しみを味わえる映画を目指した作品です。
「もしも生まれ変わりというものがあり、そして愛する人の生まれ変わりを見つけてしまうという偶然が起きたら、人はどうするのか」という問いについて、誰もが自分なりの想像を巡らせ、膨らませ、身の回りの人達とその想像を共有する体験を楽しんで頂けたらと願っています

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執筆者

Yasuhiro Togawa