毎年4月に開催される日本シアタースタッフ映画祭による、2012年2月〜8月公開作品を対象とした、全国の映画館スタッフが投票する上半期の邦画&洋画TOP20が発表された。

今回も興行成績や評論家等とは一線を画す結果となる、映画館スタッフならではの視点が盛り込まれたランキングとなった。

邦画では圧倒的な人気で1位に選ばれた「おおかみこどもの雨と雪」小規模公開ながら5位にランクインした「桐島、部活やめるってよ」そして単館公開の「かぞくのくに」が15位にランクインした。「わが母の記」や「あなたへ」と一緒に「逆転裁判」や「エイトレンジャー」がランクインしているバラエティの豊富さもこの映画祭独特のものだろう。

また洋画では、アメコミブームの火付け役「ダークナイト」の続編「ダークナイト ライジング」が1位となり、アメコミ集大成的作品「アベンジャーズ」がそれに続いた。ブロックバスター的作品が多い中、移民の歌で大きな話題となった「ドラゴン・タトゥーの女」が3位にランクインした。11位の「ソウル・サーファー」も特筆すべきだろう。

【邦画】

1位 「おおかみこどもの雨と雪」
2位 「テルマエ・ロマエ」
3位 「BRAVE HEARTS 海猿」
4位 「宇宙兄弟」
5位 「桐島、部活やめるってよ」
6位 「劇場版 SPEC〜天〜」
7位 「わが母の記」
8位 「ももへの手紙」
9位 「ヘルタースケルター」
10位 「るろうに剣心」

以下11位〜20位
「名探偵コナン 11人目のストライカー」「あなたへ」「キツツキと雨」「逆転裁判」「かぞくのくに」「麒麟の翼」「ライアーゲーム-再生-」「エイトレンジャー」「外事警察 その男に騙されるな」「僕等がいた」
※「麒麟の翼」1/28公開
※「僕等がいた」前後篇の記載が曖昧の為

【洋画】

1位 「ダークナイト ライジング」
2位 「アベンジャーズ」
3位 「ドラゴン・タトゥーの女」
4位 「メン・イン・ブラック3」
5位 「アメイジング・スパイダーマン」
6位 「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」
7位 「TIME」
8位 「スノーホワイト」
9位 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
10位 「マダガスカル3」

以下11位〜20位
「ソウル・サーファー」「ダーク・シャドウ」「バトルシップ」「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」「幸せへのキセキ」「プロメテウス」「アーティスト」「ヒューゴの不思議な発明」「戦火の馬」「ファミリー・ツリー」

*有効投票数:506

【About Us】

日本シアタースタッフ映画祭とは?
2010年に発足した毎年4月に開催される、大手シネコンから独立単館系まで全国の映画館で働く全ての人(支配人、社員、映写技師、アルバイトスタッフ等)=シアタースタッフによる映画祭。

映画館で映画を鑑賞する“映画人口”を1人でも多くし、映画館本来の醍醐味を広く訴求する為に活動し続ける団体。

【日本シアタースタッフ映画祭公式サイト】
http://www.timesin.com/eigakan/

執筆者

Yasuhiro Togawa