闇の中で生まれ、「はやく人間になりたい」と願う、醜い姿ながらも正義の心を持ち合わせている生き物… それは人間になれなかった妖怪人間であった。 ——衝撃的なストーリーと異色のビジュアルで“伝説のアニメ”と呼ばれていた「妖怪人間ベム」が2011年に実写ドラマ化。放送されるやいなや、亀梨・杏・鈴木福の演じるベム、ベラ、ベロのキャラクターと原作に忠実な妖怪人間の姿が話題となり、ドラマは平均視聴率15.6%・最高視聴率18.9%と高い数字を記録! 正義の心を持ちながらも醜い姿であるために人間に理解されることがない妖怪人間が、人間たちとの交流で“愛”や“信じる心”に目覚めていく姿に多くの視聴者の涙を誘い、日本中が「妖怪人間ベム」に心を動かされました。その大人気ドラマが満を持してお正月映画としてスクリーンに帰ってきます!
物語はベム・ベラ・ベロが新たに訪れる街で、奇妙な連続未解決事件が発生するところから幕を開ける。その事件の真相を追うベムたちの前に一人の女性が現れる。彼女は夫と娘と3人で幸せに暮らす主婦でありながら、過去のある事件に巻き込まれたことによって妖怪になってしまった女性“上野小百合”。この、自分を妖怪にした事件の関係者へ復讐をしたいという怒りの感情と、夫と娘を想う母親としての愛情の間で揺れ動く、哀しい運命を背負った人間でありながら妖怪化してしまう難しい役どころを観月ありさが演じます。観月自身が「ここまで本格的な特殊メイクをするのは初めて」と言うほど、ベム・ベラ・ベロに引けを取らないリアルな妖怪姿を披露しています。本人がドラマ「妖怪人間ベム」からのファンということもあり、出演を快諾。撮影では3時間以上かけて行う特殊メイクに加えて、大掛かりなワイヤーアクションや亀梨演じるベムたちとの激しいバトルシーンを見事に演じており、女優としての新しい一面を見せます。
今回はほかにも新キャストを発表! 映画版では小百合が妖怪になってしまった事件に深く関わっているMPL製薬の社長・“加賀美正輝”役として中村橋之助、小百合の夫である“上野達彦”役に筒井道隆といった、映画にふさわしい豪華キャストが勢ぞろいしました!
また、映画ではベロ(鈴木福)と小百合の娘である上野みちる(畠山彩奈)との初恋エピソードが描かれることも注目すべきポイントのひとつ。ベロが抱く淡い恋心を通して本作の重要なテーマである“人が人を想うこと”の大切さを描き出します。
撮影は8月27日にクランクアップしており、映画は11月中旬完成予定です。

◆コメント
<観月ありさ>
・「映画 妖怪人間ベム」に出演されたことや、上野小百合を演じたことに対するご感想
「私自身、原作も大好きでドラマも見させていただいて好きな作品でしたので、その中にまず自分が入れたことがすごくうれしかったです。上野小百合というオリジナルキャラクターで元々人間から妖怪になるという少し難しい役どころでしたが特殊メイクやアクションなど貴重な体験ができ楽しく演じることができました。」

・「妖怪人間ベム」ファンの皆様へのメッセージ
「映画化ということですごくスペシャル感が出ていると思います。CG部分や特殊メイク部分もさらにパワーアップしていますし、私も含め新しいメンバーも増えているのでエンターテイメントとして面白い作品になっていると思います。ぜひお楽しみに。」

<亀梨和也>
・映画版からのご出演となった観月ありささんと共演していかがでしたか?
「初共演だったのでとても良い緊張感の中で撮影させて頂きました。現場での佇まいや存在感。さすがだなぁーと、勉強になりました。とても気さくに話しかけて頂いたり、映画のチームとして、最高の時間を作って頂き、そして妖怪姿は、哀しくも本当にキレイでした。」

<プロデューサー・河野英裕>
・観月ありささんに上野小百合という役をお願いした理由と実際に演じている姿を見ていかがでしたか?
「ドラマではできなかった、映画オリジナルの新妖怪。それも母であり、妻であり、一人の女性でありながらも妖怪になってしまう——。そんな悲しみと恐ろしさ、そして妖怪としてのかっこ良さを兼ね備えていたのが観月さんでした。観月さんは、期待通り、そんな女妖怪を見事に演じてきってくれました。
さらにお芝居はもちろんのこと、毎回の撮影には長時間の特殊メイクがつきもので、加えてワイヤーアクションなどもあり、相当ハードな撮影だったと思うのですが、私たちのイメージ通りの妖怪になりきって頂いたことに感謝しています。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa