日本では公開されていないヨーロッパの作品を観賞できるだけでなく、映像文化を通した「日本とヨーロッパとの懸け橋」として関西で生まれた映像の祭典が、この秋も、大阪にやってきます。

開催期間;2012年11月3日(土)〜26日(月)、2013年1月5日(土)〜6日(日)
上記会期中、
●ヨーロッパ最新映画日本初上映/ロンドン特集「ロンドン・フェアウェイ」/
名優ブルーノ・ガンツ特集上映「天使からヒトラーまでの軌跡」/特別招待作品上映11月23日(金・祝)〜26日(月)
●イタリア・トリノのキッズアニメーション11月17日(土)、18日(日)
●創って学ぼう!イタリア流シネマ教室〜映画祭のキンダーガーデン〜
11月23日(金・祝)〜25日(日)
●ヤングシネマフォーラム11月23日(金・祝)
●ウィリー・ロハスアジア初写真展「美味しい冒険」11月3日(土)〜21日(水)
●ブックフェア「本で楽しむヨーロッパ」11月3日(土)〜24日(土)
●環境映画上映×シンポジウム「第六感で目醒めるスローフード」11月24日(土)
●関連イベント/世界のCM フェスティバル2012 2013年1月5日(土)〜6日(日)
会場;エルセラーンホール(ホテルエルセラーン大阪5階)、イーマ、キッズプラザ大阪
梅田芸術劇場←世界のCMフェスティバル

今年の􀾡誉委員長ブルーノ・ガンツ(俳優・映画監督)
1941 年生まれ。スイス・チューリッヒ出身。今年の最新映画である「カラース・イン・ザ・ダーク」で主演を務める。これまで数々の映画に出演し、国際的に活躍する。2004 年公開の「ヒトラー〜最後の12日間〜」では追いつめられた独裁者を見事に演じ、ヨーロッパアカデミー賞で最優秀男優賞を受賞。初期の主演作である「ベルリン天使の詩」では心優しい天使役を演じた他、「白い町で」「永遠と一日」などで主演。2000 年には上演時間13 時間にもおよぶ「『ファウスト』ゲーテ完全版」で主演を務める。三島由起夫の文学、京都の寺院や日本の伝統美など、日本への関心も高い。

★ヨーロッパ最新映画上映★
開催日:11月23日(金・祝)〜26日(月)ヨーロッパ最新映画上映
会場:いずれもエルセラーンホールにて(ホテルエルセラーン大阪5階)
【上映作】
I. HASTA LA VISTA−オトコになりたい−(仮題)
(2011年, カラー, 115分, ベルギー,オランダ語/フランス語/そのほか, 日本語字幕)
監督:ゲオフレ・アントヴァン
出演:シャエウロッテ・ティンメルス、カーレル・ヴィンゲルフェッツ
四肢麻痺、車いす、盲目という障害をもつ3人はワインと女性が大好な仲間。しかし彼らはいまだ童貞。
スペインに障害者のための娼館があると知り、親を離れて初体験を目指す旅を企てるが。誰にも通じる若さゆえの未熟さと成長を描くロードムービー。

II. 君がくれた翼(仮題)
(2012年, カラー, 81分, オランダ,オランダ語, 日本語字幕)
監督:バウデウェイン・コーレ出演:リック・レンス、ルーク・ヘーデルス
父親と暮らす10歳の少年ヨヨ。歌手の母親はずっと米国ツアー中で戻らない。散歩途中に見つけた鳥の赤ちゃんを育てることだけが幸せだった。このか弱い小さな鳥が不安につぶされそうなヨヨの人生を変えていく。ベルリン映画祭最優秀新人賞受賞作品。

III. 心の陽だまり(仮題)
(2011年, カラー, 105分, フランス,フランス語/イタリア語, 日本語字幕)
監督:フィリップ・クローデル出演:ステファノ・アルコシ、クロティルド・クロー
大学の音楽講師アレッサンドロは娘イリナと風変わりなアナーキストの兄ルイジと暮らす。思春期の娘に手を焼くが、原因は彼が亡き妻の思い出と生き、新しい人生を考えないことにあった。たまりかねたイリナはルイジと共謀して父の恋人探しを始める。

IV. ずっと二人で(仮題)
(2010年, カラー, 85分, ドイツ/スイス,ドイツ語, 日本語字幕)
監督:ゾフィー・ヘルドマン出演:センタ・ベルガー、ブルーノ・ガンツ
結婚して半世紀、裕福で幸せな日々を送る夫婦。しかし夫は重い病を患い、ひとり考える場所として内緒でアパートを買う。それを知った妻は深く傷つき、ふたりの関係に翳りが射し始めた。名優ブルーノ・ガンツ主演、実話に基づく人生の選択と愛の物語。

V. パレード(仮題)
(2011年, カラー,115分, セルビア/スロベニア/そのほか,セルビア語, 日本語字幕)
監督:スルジャン・ドラゴエヴィッチ出演:ニコラ・コジョ、ミロシュ・サモロフ
ユーゴ紛争の元軍人リモネ。彼の愛犬の命を救った獣医ラドミロと、彼の婚約者が結婚式プランを依頼するミルコは同性愛の恋人同士。ひょんなことからリモネは同性愛者人権パレードの警護を引き受け、昔の敵だった強者たちとチームを結成することに。

VI. シスター(仮題)
(2012年, カラー, 100分, スイス/フランス,フランス語/英語, 日本語字幕)
監督:ウルスラ・メイヤー出演:ケイシーモッテ・クライン、レア・セイドゥ
少年シモンは高級リゾートで客のスキーや道具を盗み、それを売って生活している。両親を亡くし、失業中の姉ルイーズは弟に頼る一方だ。身勝手な姉を許す弟。弟を嫌うようで、結局は彼の元へ戻る姉。ふたりの奇妙な関係には重大な秘密が隠されていた。

VII. ファイナル・カット(仮題)
(2012年, カラー/モノクロ, 78分, ハンガリー,英語/フランス語/ドイツ語, 日本
語字幕)監督:ジョルジュ・パールフィ出演:ブリジッド・バルドー、リタ・ヘイワーズ
男と女が出会い、恋におち、幸せな結婚をし、やがてすれ違い、別れの時を迎える。いつの時代にも表現されてきた普遍的な物語を、有名な450作品のカットを編集して制作。一世紀におよぶ映画史を旅するような喜びと映画への愛にあふれた珠玉の作品。

VIII. 傍観者(仮題)
(2011年, カラー, 85分, ポーランド,ポーランド語, 日本語字幕)
監督:グレッグ・ズグリンスキ出演:ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、ウカシュ・シムラト
アルフレッドとイエジーは考え方も生き方もまったく違う兄弟。ある日、女性をからかう不良たちにイエジーが立ち向かい、瀕死の重傷を負う。アルフレッドはそばにいながら、手出しもできなかった。彼はその事実を隠そうとするが、やがてすべてが明かされる時がきた。

IX. いのちの火花(仮題)
(2012年, カラー, 95分, スペイン,スペイン語, 日本語字幕)
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア出演:ホセ・モタ、サルマ・ハエック
かつてコカコーラのキャッチフレーズで成功した􁐉伝マンのロベルトはいまや失業中。愛しい妻のために奮闘するがうまくいかず、失意のなか、事故に遭う。気づけば報道陣に囲まれ、一躍有名人に。これを利用する手はないと思った彼は大きな賭けに出る。

X. 闇に葬られた狂気(仮題)
(2012年, カラー, 127分, イタリア/ルーマニア/フランス,
イタリア語/英語/フランス語/そのほか、日本語字幕)
監督:ダニエーレ・ヴィカリ出演:クラウディオ・サンタマリア、ジェニファー・ウルリッヒ
2001年7月、ジェノヴァでG8サミットが開かれた。街では反グローバリゼーションの抗議運動でデモ隊と警察の衝突が起き、ひとりの若者が命を落とす。町全体が緊張に包まれるなか、公開討論会を準備中のディアス校に警察が襲撃し・・・。

★特別招待作品上映★
リュックベッソン製作×『シャーク・テイル』監督最新作!!
日本では一般上映はされていない作品のため、本上映が、日本初のシアター上映となります。
上映日時:11月23日(金・祝)13:30〜
会場:バンケットルーム(ホテルエルセラーン大阪3階)

【上映作】
I. モンスター・イン・パリ響け!僕らの歌声
(2011年, カラー, 90分, フランス,フランス語, 日本語字幕)
監督:ピボ・ヴァージェロン声の出演:ヴァネッサ・パラディ、ショーン・レノン
1910 年代のパリ。自称発明家ラウルと映写技師エミールはラウルが発明した薬で、モンスターを産み出してしまい、人々を怖がらせる。幼なじみのルシールはモンスターが音楽が大好きな事に気づき、変装させて自分のステージで歌わせるが…。

ほか、詳細は、公式サイトを
第19回大阪ヨーロッパ映画祭実行委員会事務局
http://www.oeff.jp

執筆者

Yasuhiro Togawa