長編映画『愛のむきだし』で盗撮魔を、『冷たい熱帯魚』では愛犬家殺人事件を、『恋の罪』では東電OL殺人事件を、『ヒミズ』では被災地を描くなど、観る者の度肝を抜く衝撃的で刺激的な題材を独特な強く、詩的な表現で映像化! 圧倒的な存在感で、国内外問わず、各界に熱狂的なファンをもつ園子温監督。先ごろのトロント映画祭ではNETPACアジア最優秀映画賞を受賞し、日本映画で唯一の快挙を遂げた! いよいよ10月20日(土)から公開される最新作『希望の国』の公開に合わせて、様々なシーンが、まさに<<2012年は園子温イヤー>>と言える異様なまでの盛り上がりを見せている!

映画公開直後の11月2日(予定)には、『男の花道』ほか初DVD化10作品を含む、『自殺サークル』以前の初期15作品を収録。幻の未完成作品として語り継がれていた『BAD FILM』も今回の発売に合わせて遂に完成し、映画監督—園子温の記念すべきDVD-BOX「園子温 監督初期作品集 DVD-BOX (SION SONO EARLY WORKS: BEFORE SUICIDE) 」(発売・販売元:ハピネット)の発売が決定! かたや出版界では、映画 『希望の国』原作 “半ドキュメンタリー”小説。福島を真正面から描いた映画『希望の国』を生みだした、ある男=園子温の物語、「希望の国」(出版元:リトルモア)が発売中。追って、9月27日にはイタリアで出版された、デビュー作から最新作までの作品解説、論考・批評、インタビューの翻訳を収録。園子温をグローバルな映画史の観点から分析する「カオスの神、園子温」(出版元:フィルムアート社)の翻訳本が発売決定となり、10月2日には園監督の完全書き下ろし! 道なき道=非道を疾走してきた「映画のような」人生とともに、作品制作の秘話、創造の方法論まで、園監督自ら頭の中を惜しみなく語る「非道に生きる」(出版元:朝日出版社)、10月20日(予定)には8ミリ映画から最新作『希望の国』まで、園子温映画のすべてについて、鬼才松江哲明とモルモット吉田のふたりが語り倒す! 当時の映画状況もあわせて検証することで園子温映画の特徴が浮かび上がるという「園子温全映画研究 1985-2012」(出版元:洋泉社)の発売も決定した。
 
まさに園本出版ラッシュともいえる、2012年後半──。誰もがもうその存在を無視することはできない! 恐るべし園子温監督! から目が離せない。

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執筆者

Yasuhiro Togawa