東京都現代美術館では、2003 年夏から毎年、スタジオジブリの企画協力のもと、アニメーションに関する様々な企画展を開催しています。記念すべき第10 回を迎えた今年は、「特撮」をテーマにした展覧会で、その名も「館長庵野秀明特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技」。
「感無量です。」との庵野館長の挨拶から始まった「特撮博」。特撮作品の全盛期に育ったかつての子供たちから夏休みのファミリーまで幅広い層を集め、会場限定発売の「巨神兵像レプリカ」「figma 巨神兵」が早々に売切れたり(受注販売受付中です)、想像以上に濃い展示内容に何度も訪れるお客様が続出するなど、話題になっています。
「特撮博」の会場のみで見ることのできる短編特撮映画「巨神兵東京に現わる」は、約9 分の中に特撮技術の粋が集められ、続く展示を見ることで特撮への理解が深まる仕組みになっています。特撮をよく知らない子供や女性たちもメイキング映像に興味深げに見入っている姿が見かけられます。

8 月28 日には「ミニチュア特撮課外講座ミニチュア特撮からミニチュアエフェクトへ」と銘打ったイベントを開催、抽選で選ばれた約150 名が参加しました。ハイスピード撮影の実演や、実際にビルを倒し、電車を動かし、即席の特撮映像を作りあげる“実習”が行われた他、特撮の最前線で活躍するスタッフによるパネルトークも行われました。
そして、昨日9 月2 日(日)午後、「特撮博」の来場者がついに15 万人を突破し、記念セレモニーが行われました。15 万人目のお客さまは?端恭輔(たかはしきょうすけ)さん(28 歳/神戸市)とお友達の大内絵美(おおうちえみ)さん(27 歳/目黒区)。

東京都現代美術館の松村副館長より、「特撮博」特製グッズの詰め合わせや図録のほか、会場限定発売の「巨神兵カプセルフィギュア」のセットが贈られました。

●?端恭輔さんコメント
15 万人と聞いて、とても驚きました!
(特撮の思い出は?)子供のころ、家族で映画館に行って「ゴジラ」を見た思い出がありますし、再放送された「ウルトラマン」を家族が録画していたのを見たりしています。
インターネットで「特撮博物館」が東京で開催されていることは知っていましたが、東京に来る機会があったのでやっと来場することが出来ました。
●大内絵美さんコメント
特撮のことはよく知りませんでしたが、誘われた時に「知らないことを、(この展覧会で)知れるのは面白い」と思ったので来てみました。

「館長庵野秀明特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技」は10 月8 日(月・祝)まで好評開催中!

http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/

執筆者

Yasuhiro Togawa