第21回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭開催
昨年、記念すべき第20回を迎えた東京国際レズビアン&ゲイ映画祭。1992年より毎年劇場公開される機会の少ないLGBTをテーマにした映画を上映し、観客動員数においてアジア最大規模を誇るまでに成長しました。昨年の来場者数は、のべ4000名以上に上ります。
第21回の本年は、当映画祭にとって新たな門出です。オバマ米大統領の同性婚容認発言などでLGBTを取り巻く世界の状況が変わる中、当映画祭はLGBTの“現在(いま)”を映すフレッシュな作品をお届けします。長編作品はすべて日本初上映。ベルリン国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、モントリオール世界映画祭など、世界中から厳選した話題の作品ばかりです。
また、当映画祭はボランティアスタッフのみによって運営されています。それが維持できるのは、開催を楽しみにして下さっている観客の皆さんの期待があってこそです。今年も、スタッフそして観客の皆さんの思いがたくさん詰まった映画祭に、ぜひ足をお運び下さい。
『夕立ちのみち』(原題:Cloudburst)
(監督:トム・フィッツジェラルド/アメリカ、カナダ/2011年/93分)
※オープニング作品
おばあちゃんカップルの逃避行
笑って泣ける至高のロードムービー
ステラとドティは31年もの間人生を共に歩んできた70代の老カップル。ほとんど目の見えないステラが孫に老人介護施設に入れられそうになった時、二人は同性婚のためにカナダを目指すことを決意する。途中でヒッチハイクをしていた若いダンサーのプレンティスを拾い、珍道中を続ける二人。しかし、思わぬことがきっかけでケンカになり、二人の旅に暗雲が立ち込める。ステラを演じるのは、オスカー女優オリンピア・デュカキス。
『ノース・シー 初恋の海辺』(原題:Noordzee, Texas)
(監督:バヴォ・ドフュルヌ/ベルギー/2012年/96分)
※クロージング作品
甘く切ない初恋、性の目覚め
スタイリッシュな映像で綴られる成長物語
ベルギーの小さな海辺の町。内気で夢見がちな少年ピムは、空想の世界を絵に描いたり、ささやかな“宝物”を集めながら、退屈な日々をやり過ごしていた。やがて16歳になったピムは、隣に住む年上の少年ジーノと恋に落ちる。二人は思春期特有の好奇心からセックスに夢中になるが、蜜月は長くは続かなかった。ジーノは自分を偽ってガールフレンドを作り、町を去る。ところが、離ればなれになった二人に運命のいたずらが…。
ほか多彩なプログラムが上映されます。
第21回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 開催概要
■期間 9/14(金)〜 9/17(月・祝)全4日間
■会場 スパイラルホール
〒107−0033
東京都港区南青山5−6−23 3F
MAP http://www.spiral.co.jp/a_map
■URL: http://tokyo-lgff.org
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執筆者
Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa