このたび、神戸電子専門学校(神戸市中央区)の学生がスタッフとして参加した短篇映画『solo』(2011年 米澤美奈監督作品)が、8月1日からスイスで行なわれる「第65回 ロカルノ国際映画祭 国際短篇コンペティション部門」に正式にノミネートされました。
本映画祭は、カンヌ・ベルリン・ベネチアと並び、世界四大映画祭に数えられる映画祭で、今回のノミネートによって、本学の講師や学生の関わった映画が、2010年のベルリン、カンヌの両国際映画祭、2011年のベネチア国際映画祭に続き、わずか3年で世界四大映画祭全てにノミネートされたことになりました。

この映画の音響効果スタッフとして、サウンドデザイン(整音)をサウンドクリエイト学科講師の飯嶋慶太郎(37)が、フォーリー(効果音)をサウンドクリエイト学科の川嶋輝久 君(当時2年生)が、アシスタントには、同学科の佐藤尚人君(同2年)とサウンドクリエイト学科の1年生(当時)5名が参加しています。
ロカルノ国際映画祭は8月1日〜11日に開催され、講師と卒業生、学生ら合わせて4名が、8月6日から会場入りし、各賞発表の11日まで監督一行と現地で滞在しました。

■ノミネートされた映画祭の正式名称
日本語  :第65回 ロカルノ国際映画祭 / 国際短篇コンペティション部門
イタリア語:65° Festival del film Locarno
      (Festival internazionale del film di Locarno の表記も有) /
      Pardi di domani Concorso internazionale
英語   :65th Locarno International Film Festival /
      Leopards of Tomorrow international Competition

■映画祭 公式サイト
http://www.pardolive.ch/it/Pardo-Live/today-at-the-festival/2012/LOC65-Line-up/Pardi-di-domani-2012.html?sl=en

■第65回ロカルノ国際映画祭 短編コンペ部門のダイジェストムービー
http://www.pardolive.ch/en/Pardo-Live/today-at-the-festival/2012/day0/Around-the-World-with-short-films.html

■映画の情報
・タイトル:『solo』(10分46秒)
・主演  :赤澤ムック
・音楽  :渡邊崇
・監督  :米澤美奈
 「ゆかいな温度計」監督(ShortShortFilmFestival(2008)「ストップ温暖化部門」ノミネート)
 TV東京系列アニメーション「しまじろうのわお!」演出などを手がける新進気鋭の若手監督。
 今回のロカルノ国際映画祭の短編コンペ部門としては、アジア勢は本作のみ。
 過去65回の映画祭で女性監督としては初めてのノミネートになります。

<ロカルノ国際映画祭での『solo』の上映時間(現地時間)>
8月5日 プレミア上映 14:00- (La Sala cinema 短篇コンペのメイン会場)
8月6日 再上映 11:00-
8月7日 再上映 21:00-

<わずか3年で世界四大映画祭に5回のノミネート>
『aramaki』(2009年 平林勇監督作品)
2010年 第60回ベルリン国際映画祭 短篇部門 ノミネート

『Shikasha』(2010年 同)
2010年 第63回カンヌ国際映画祭 監督週間 ノミネート

『663114』(2011年 同)
2011年 第68回 ベネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 ノミネート
同作は第62回ベルリン国際映画祭 短篇部門で「特別賞」受賞
第66回毎日映画コンクールではアニメーションの最高賞「大藤信郎賞」受賞

いずれの作品も本学職員の飯嶋が音響効果を担当。
『Shikasha』は、学生4名がスタッフとして参加し、うち2名がカンヌ映画祭に出席。

■「神戸電子専門学校」とは
1958年の創立以来、神戸の地より50年以上にわたって産業界に専門職業人を輩出。校名に冠した電子から連想される電子、IT系の分野に留まらず、ゲームソフト、グラフィックデザイン、アニメ、サウンドなど幅広い領域での「クリエイター」育成も充実。「人間力」と「品位」を有する専門職業人の育成を理念とし、仕事をする上での根幹となる内面の教育にも注力している。

「神戸電子専門学校 公式Webサイト」
http://www.kobedenshi.ac.jp/

執筆者

Yasuhiro Togawa