リュック・ベッソン監督作『最後の戦い』や『サブウェイ』の脚本を担当し、その後はヴィルジニー・ルドワイヤンを主演に迎えた『天使の肉体』などを監督した、ピエール・ジョリヴェ監督最新作『MAINS ARMEES』(英題:ARMED HANDS)の邦題が『虚空の鎮魂歌』に決定し、10月13日(土)より銀座テアトルシネマにてレイトショー公開の運びとなりました。武器の密輸や、麻薬取引などの裏社会を舞台に、欲望という名の誘惑に迷いながらも、それぞれが“正義”や“仕事”のためではなく、“自らの生き方”を選ぶことの大切さを描き出した本作は、フランス本国にて200館を超える規模で公開し、公開週には15万人以上が動員、その後もロングランヒットを記録した。

主演には、『あるいは、裏切りという名の犬』、『この愛のために撃て』など、数々のノワール作品、刑事役に出演しているロシュディ・ゼム。その娘役として『パリ・ジュテーム』や『ジョルダーニ家の人々』などに出演し、2012年のカンヌ国際映画祭では、ある視点部門の審査員を務めるなどいま注目の若手女優レイラ・ベクティ。そして歌手でもあり『愛するちから』、『愛の地獄』などに出演するマルク・ラヴォワーヌが悪役で出演するといった配役にも注目だ。

犯罪と向き合う仕事、ある者は正義を貫き、ある者は甘美な夢に酔い、あるものは己の信念と葛藤し続ける。暗い欲望が渦巻く中、愛と憎悪が対峙し、自らの生き方を選択する。そんな暗黒社会の裏側を鮮烈な叙情で謳い上げ、凄惨な戦いの末に残るものとは?

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執筆者

Yasuhiro Togawa