『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督最新作、松たか子&阿部サダヲ初共演で贈る映画『夢売るふたり』が9月8日(土)全国ロードショーとなります。火事ですべてを失った夫婦は、再起のために結婚詐欺を始める。しかし嘘の繰り返しはやがて、騙した女たちとの間に、夫婦の間に、さざ波を立て始める…。愛してるのか?騙してるのか?狂いだした運命。男と女が、たどりつく先は——心と性を揺さぶる、衝撃の≪ラブストーリー≫。

 マスコミ試写では、話題騒然!西川美和監督の新境地、松たか子、阿部サダヲの夫婦の演技に絶賛の数々!鑑賞後は、映画を語りたくなること間違いなし!本作を観た後の感じ方も三者三様。そんな映画を観て、各界著名人の方から多くのコメントをお寄せ頂きました。役所広司さん、瑛太さん、真木よう子さん、つみきみほさん、八千草薫さんという錚々たる役者陣をはじめ、奥田英朗さん、綿矢りささん、小池真理子さん等豪華作家陣の方から、そして芸人さんの椿鬼奴さん、ピース又吉さん、なたぎ武さんから、幅広い方からコメントをお寄せ頂いております。

≪絶賛!著名人コメント!≫
●役所広司(俳優)
三面記事で毎日のように見かける「え!?」と驚くような事件。
西川監督が克明に人間の心理を描き出した、素晴らしい作品です。
●瑛太(俳優)
グイッと後ろ襟首つかまれて、不意打ち食らって、えぐられたけど、観終わったあと、
夢売るふたりの幸せな時間が煮付けのように甘辛く染み込んでた。
●真木よう子(女優) 女であることの残酷と幸福。
西川監督の同性に向ける冷たくて暖かい視線にシビレました。
●八千草薫(女優)
厚みがあり、奥が深く、緻密で大胆。今までの西川さんの作品とは、また1つ違った世界で引き込まれます。
●つみきみほ(女優)面白かった!ものすごく地に足をつけて日本の空気感を切り取り、揶揄した映画のような気がした。貫也はこのあとどうするんですか!?里子はどうなっちゃうんですか?!と、引き込まれた。こんなにおっかない感じがするのに、この映画は人間たちの成長物語なのだ!!
●小池真理子(作家)
夫婦の形は無限にあり、そのどれもが人間の真の心もようを見せてくれる。
優れた小説のような映画だった。
堪能した。
●綿矢りさ(作家)
始まって五分くらいで”ああ、今日は許してもらえそうにないな”と覚悟を決めた。
まざまざと見せつけられて考えさせられて、人生観が変わった。●西加奈子(作家)
途中から、善悪とか分からなくなって、とにかく、みんな幸せになれ、と思いました。
●奥田英朗(作家)登場人物全員が可笑しく、哀しく、赦せる。
僭越ながら、自分が書いた小説を読んでいるような気分になりました
●中村うさぎ(作家)
女って、なんでこんなに狡くて愚かで痛ましくて、だけどどうしても憎めないんだろう。女が大嫌いで大好きなあなたへの極上ほろ苦コメディ
●おおたわ史絵(内科医・作家)
幸せは時として不幸せ、優しさはいつも残酷。変わっていく妻、松たか子さんの表情は人間の本質を苦しいくらいに物語っている。
●糸井重里(コピーライター)
ろくでもないけど、愛すべき人たちばかりの恋愛映画。
しあわせになることは、義務じゃないからね。
●椿鬼奴(芸人)
映画を観てから 結婚ていいな、結婚なんていいやの繰り返しですが、考えても仕方ないので、とりあえずビールを飲んでいます。
●なだぎ武(芸人)今作品は、とてもいい意味で掴み所のない作品だった。
作中台詞のテンポで見せていく様は非常に引き込まれる。
●ピース 又吉直樹(芸人)凄く面白かったです。自分なりに楽しい午後を過ごそうと思っていただけなのに、『なに楽しそうにしとんねん』と変な絡み方をしてくるオッサンがたまにいて、そういうオッサンに人生は似ていて、ただの時間の経過を許してくれない。普通って難しい。ゆえに、平凡って愛しい。この映画を観てそんなことを思いました。
●みうらじゅん(イラストレーターなど)
全く先が読めないストーリー展開は人生と同じ。
さらに男と女の仲なんて想像できるはずがない。
だからノンストップ・ボンノウ・ムービーに人は釘付けになる。
●杉田成道(映画監督)
見終わって、チエホフの人間喜劇を見たような不思議な感動を覚えました。
●若木信吾(写真家)
人生は甘くないなぁと思う。でも自転車2ケツの幸せは代え難い人生の蜜だとも思う。
●三木孝浩(映画監督『僕等がいた』)
ふたりが終始、蜘蛛の糸で綱引きをしているような圧倒的な緊張感!時に喜劇、時にホラーにもなり得る夫婦という関係の曖昧さを、絶妙なバランス感覚で描いた西川監督の手腕に脱帽です。
●水無昭善(祥炎山不動院住職)
自業自得に因果応報。でも、最後には救いと懺悔が見えます。ホント、人生って難しいのよ。
●太田光代(株式会社タイタン 代表取締役)
混沌とした現在の日本へのメッセージ。いい映画だと思う。
罪は、詐欺か?不正受給か?等を、考えさせられる日本である。
だからこそ、この映画を観てもらいたい。
描かれている夫婦は必死である。事情はそれぞれだが罪は罪。
では誰が罰を受けるのか。
—その意味を、西川美和監督の今後に期待したい—-
夫婦というもの。死ぬまで善悪のつかない半生を描いた映画だ。
●坂上みき(パーソナリティ/ナレーター)
『だまされる女たち』のそれぞれの生き様が、
「アホやなぁ」、けど、愛おしい。
『だます男』が愛されキャラの『人たらし』
なんだから仕方ない。
でも、またしても
「ウマいなぁ」と感心させた西川監督、
あなたが一番の『人たらし』でしょ。
●SEKAI NO OWARI /Saori (ミュージシャン)
愛してるだけなのに、大切な人と一緒にいることは、こんなにも残酷で、それでも愛しい。
●おかざき真里(漫画家)
————これは現代のリアルなホラーだ。————
いま誰もが持っている心の隙間に入り、夢を見させる代わりに金品等を奪っていく。
妖怪の正体は、男性と社会が作り上げた「理想の妻」。
そしてそれに対抗できるのは、自分の足で立っている、生きた人間だけなのです。
●細川貂々(漫画家)
他人に理解できない価値観を共有できる夫婦は絆が強いのかも。
どこの家庭にも夫婦にしかわからない価値観はあると思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa