巨匠・山田洋次監督が3年ぶりに手がける最新作『東京家族』は、日本映画史上最も重要な作品の一つである小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフに、2012年の東京を舞台に描く<今の家族>の物語です。

この度、その監督生活50周年記念作品でもある『東京家族』の音楽を、音楽界の巨匠、久石譲さんが手がけることになりました。
山田洋次監督作品には、初めての参加となります!
本作は、2012年3月から5月まで、3か月に及ぶ撮影を終え、現在ポストプロダクション中。

7月半ばに行われた音楽レコーディングでは、今回の作品が初タッグとなった山田監督と久石譲さんが、何度も打ち合わせを重ねながら、じっくりと丁寧に収録が行われました。
一番最後、久石さんによるピアノ演奏の収録が終わった瞬間には、山田監督から「ブラボー!」と絶賛する声もあがりました。

【音楽レコーディングを終えて】

【久石譲さん】
山田監督の作品は、『男はつらいよ』シリーズや、『幸福の黄色いハンカチ』、
『武士の一分』、『おとうと』など、これまでいっぱい見てきているので、
ぜひ一度参加させていただきたいなと思っていました。
今回こうしてお話がきて、本当にうれしかったです。
山田監督はすごく芝居を大切にされる方なので、
音楽もできるだけ控えめというか、
“あまり主張はしないんだけど、後ろでしっかり支える”
といったような、そういう音楽が書けたらいいなと思って、取り組みました。

【山田洋次監督】
僕がイメージしていたような、「そんな音楽が聞きたかった」と思っていた
ような、メロディであり、楽想、音色(おんしょく)でありました。
大変、満足しています。

本作は8月末に完成予定、2013年1月19日(土)より全国公開します。

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執筆者

Yasuhiro Togawa