かつてはフランス映画史の一時代を築いたフレンチ・フィルム・ノワール。近年、『あるいは裏切りという名の犬』、『マルセイユの決着』、『この愛のために撃て』など、また盛り上がりを見せている。そんな中でも本年フランスにて公開され、“これぞフィルム・ノワールだ”“近年稀にみる傑作犯罪映画だ”“マイケル・マン監督作の様だ”など評価が高い珠玉のフィレンチ・フィルム・ノワール『漆黒の闇で、パリに踊れ』が、9月22日より銀座テアトルシネマにてレイトショー公開の運びとなりました。

主演には『デイズ・オブ・グローリー』で共演者とともにカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞、『ゴー・ファースト 潜入捜査官』や『この愛のために撃て』など刑事役や犯罪者役などフレンチ・フィルム・ノワール作品には欠かせない存在となっているロシュディ・ゼム。また、共演者に「Le Nom des gensで」セザール賞を受賞し、「風にそよぐ草」などに出演している今大注目の若手女優サラ・フォレスティエがいつもとは違った女性警察官役として出演する。

フランスは、年間7500万人が訪れる世界一の観光国。エッフェル塔に凱旋門や美術館などが有名であるが、夜の夜景を楽しむ“パリ・バイ・ナイト”という言葉が存在する。本作は、普段では観ることが出来ない、パリの夜景を存分に楽しむことが出来るのと同時に、いままで知ることのなかったパリの裏側を見れるという面でも楽しむことが出来る。しかし、欲望に支配された“夜”は人々を変貌させ、犯罪者や異常者を生み出す。ドラッグ、暴力、売春、裏切り、そして騙しあい・・・。そんな人間の性と暴力の衝動が立ち込めるパリの裏側を赤裸々に描き出すとともに、終始緊迫感漂う映像と、最後に待ち受ける衝撃のどんでん返しに、あなたは釘付けとなる!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa