7月7日(土)より公開致しました映画『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』が、8月12日付けで、観客動員36万人、興行収入4億円を突破しましたことをご報告いたします。

アンパンマンの映画シリーズは今年24作目。1989年に公開された第一作目「キラキラ星の涙」(興行収入4億6,194万円)、1990年に公開された第二作目「ばいきんまんの逆襲」(6億6,400万円)以来、22年ぶりに興行収入4億円を超える大ヒットという快挙を成し遂げました。
 今年は、南の国のバナナ島が舞台という夏らしくかわいい設定と、いつもと違うばいきんまんが大活躍をするおもしろさが話題を呼び、公開当初から歴代No.1スタートの大ヒット。続々と夏映画が公開していく中、公開1ヶ月がたった現在でも、安定した動員をほこっており、アンパンマン映画歴代2位、第一作目の「キラキラ星の涙」の記録を超えることは確実となってきています。

 客層は2〜5才の子どもがメイン。他のアニメ映画と違うのは、父母だけでなく、祖父母を含んだ家族での来場が多くみられていることです。また、キャラクター人気的なターゲットの年齢層がアニメ映画の中で最も低く、映画館に来づらい層でもありますが、昨年に続き今回も、同時上映に映画を観ながら一緒にできる“てあそび”を取り入れるなど、映画館に来場する小さい子どもが楽しめるよう工夫を凝らし、子どもたちの映画館デビューを推進していることも大ヒットの要因のひとつ思われます。 
 アンパンマンの原作者やなせたかし先生(93歳)がかかげた今年の映画のテーマは“復興”。3.11の“東日本大震災の被害から立ち直ろうとしている日本”を、そして“震災で傷ついた子どもたち”を、元気づけるお手伝いをしたいと制作にかかりました。しかし、先生は気持ちが暗くならないように、辛くならないようにと、子どもたちの大好きなくだもののひとつバナナを使い、明るく楽しい物語に。また、今年はばいきんまんも大活躍することが作品の人気のひとつにもなっていますが、これは、「本当に大ピンチのときは、ばいきんまんだって誰だってみんな協力し合ってがんばるんだ」というメッセージも込められています。
 いつもアンパンマンをとおして、日本中の子どもたちにやさしくあたたかいメッセージを贈り続けるやなせ先生。「アンパンマンの映画を1人でも多くの方々に観てもらい、元気になってくれるとうれしいです。

来年は映画もテレビアニメも25周年になります。みなさんがこんなにもアンパンマンを必要としてくださるなら、まだまだ頑張らないといけないなと思って、ぼく自身も元気をもらっています。今年のテーマ“復興”に続き、来年の映画のテーマは“希望”。人間“希望”持って生きていかなくてはいけないことを、作品を通して伝えていければと思っています。」と、自分自身もアンパンマンや、アンパンマンを見てくれる子どもたちに生きる力をもらっていること、そしてアンパンマン映画25周年に向けての意気込みを語りました。
「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」はまだまだ元気100倍!大ヒット上映中です。

★NEWS★
やなせたかしシアター「ハルのふえ」同時上映「アンパンマンの生まれた日」他
12月1日(土)公開決定!!
アンパンマンの生みの親、やなせたかしが今一番映像にしたかった絵本を遂に映画化!
タヌキのかあさんと人間の子どものありえない親子が奏でる愛と感動の物語。
この冬一番、心あたたまる物語です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa