今年で34回を迎える映画祭「PFFぴあフィルムフェスティバル」は、本年も日本で唯一の映画機関である東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で開催致します。映画祭のメインプログラム「PFFアワード」は1977年から続く、世界最大の自主制作映画のコンペティションです。
今年は応募522作品より16作品が入選、更に驚きの新世代監督たちが登場しています。平均年齢23.6歳。そのセンスと力を今こそスクリーンで体験して下さい!映画祭最終日の表彰式ではグランプリ他各賞が発表されます。

<PFFアワード2012>
1977年から続くPFFのメインプログラム「PFFアワード2012」。日本映画の未来を担う若手監督たちの自主制作作品を上映します。今年は522作品もの応募の中から16作品を厳選、自主映画新世代とも呼べる、ヴィヴィッドでかつ冷静な視点が光る傑作揃いです。最終日9月28日には、表彰式&グランプリ他各賞が発表されます。なお、グランプリ作品は第25回東京国際映画祭との提携企画としまして、「日本映画・ある視点」部門にて招待上映されます。また、いずれかの賞を獲得した監督全員に、PFFスカラシップへの挑戦権が与えられます。

<招待作品部門>
映画を志すひとたちに、ヒントやエールとなる映画を上映したい。それが招待作品部門です。
(1)映画の”ルック”を浴びてみる!
〜マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー&ジャック・カーディフ〜
手軽で高度なビデオカメラの登場で、音が、画が、それなりに撮れる昨今。もうひとふんばり、映画のルックに力を注いでみませんか?イギリスを代表する製作・監督・脚本パートナー、パウエル&プレスバーガー、そして撮影のカーディフ。彼らの作品があなたを激しく刺激します! ※全作品フィルム上映

『老兵は死なず』 (1943年/35mm/163分/カラー) 『天国への階段』 (1946年/35mm/104分/白黒+カラー)
『黒水仙』(1947年/35mm/100分/カラー) 『赤い靴』(1948年/35mm/136分/カラー)
・特別上映作品
『ヒズ・ロードシップ』(1932年/35mm/72分/白黒)

(2)日本映画最新作
公開予定作品をいち早く紹介します。本年は日本映画を支える俳優たちが集結した『Playback』と、子供の夢がそのまま映画になった、瑞々しい『リルウの冒険』です。

『Playback』(2012年/35mm/113分/白黒)第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション招待作品
監督・脚本・編集:三宅唱 出演:村上 淳、渋川清彦、三浦誠己、渡辺真起子、菅田 俊
※三宅監督来場予定!

『リルウの冒険』(2012年/HD/117分/カラー)
監督・脚本・撮影:熊坂 出 出演:ジャバテ璃瑠、仲村渠さえら、ユール・ジャバテ、泉川珠羅、りりィ(特別出演)
※熊坂監督来場予定!

(3)追悼 森田芳光監督幻の8mm作品たち
20代の森田芳光監督が生んだ貴重な8mm作品を、追悼特別企画として上映します。監督の監修のもと、8mmフィルムからデジタル化したヴァージョンでの上映です。
二度とないチャンスとなる可能性大!更に、ゲストを迎え当時のお話をお伺いします。ゲストは、後日公式ホームページにて発表します。

『映画』(1971年/パートカラー/31分) 『遠近術』(1972年/パートカラー/76分)
『水蒸気急行』(1976年/カラー/59分) 『ライブイン茅ヶ崎』(1978年/カラー/77分 ※1978年PFF入選作品)

(4)テレビドラマに挑戦!  WOWOWドラマをみる
映画もテレビも作品をつくる手間隙、注ぐ情熱は「創作」という意味において同じです。本年話題のWOWOW製作ドラマを一挙上映し、ドラマ制作の魅力を堪能します。

『贖罪』監督・脚本:黒沢清(2012年/カラー) 黒沢 清 監督来場予定!
 
『エンドロール〜伝説の父〜』監督:石井裕也(2012年/カラー) 石井裕也 監督来場!

(5)第22回 PFFスカラシップ お披露目
「PFFスカラシップ」は、PFFアワード入賞者による企画コンペから、1作品を、PFFが企画から公開までトータルプロデュースする映画製作プロジェクトです。本年は廣原 暁監督。2010年のPFFアワード審査員特別賞受賞作品『世界グッドモーニング!!』がフランスで公開予定など、世界の注目があつまる中、自身の転換点となると話『HOMESICK』を出来立てでご覧いただきます!

第22回PFFスカラシップ作品
『HOMESICK』(2012年/約100分予定/カラー)
 製作:PFFパートナーズ=ぴあ、TBS、ホリプロ / 東宝

『HOMESICK』完成記念 ライブつき特別上映
『世界グッドモーニング!!』 (2009年/81分/カラー PFFアワード2010審査員特別賞受賞作品)
※フィルムセンター史上初! 上映後、音楽を担当したARTLESS NOTEのミニライブを行います。

第34回PFF ぴあフィルムフェスティバル
■会期:2012年9月18日(火)〜28日(金) (月曜休館)
■会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 

※以下のPFF公式ホームページにて最新情報を発表して参ります。合わせてご覧下さい。
 第34回PFF公式ホームページ  http://pff.jp/34th/
 PFF公式ツイッターアカウント @pff_award
 PFF Facebookページ http://www.facebook.com/PiaFilmFestival

執筆者

Yasuhiro Togawa