この度映画『ふがいない僕は空を見た』の公開日が11月17日(土)に決定。

2011年本屋大賞2位、第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の「性」と「生」を繊細かつ赤裸々に描ききった同名小説を原作とし、日本映画監督協会新人賞を受賞した『百万円と苦虫女』の気鋭・タナダユキ監督が4年ぶりの長編作品として手がけた渾身の1作。W主演には、揺れ動く思春期を繊細に表現した永山絢斗(『ハードロマンチッカー』)、心の闇を全身で体現した田畑智子(『血と骨』)。そして圧倒的な存在感を見せる原田美枝子、銀粉蝶という実力派が名を連ね、さらには注目の若手俳優、窪田正孝の現代社会の影を感じさせる演技が光ります。
タナダユキ監督自らこだわり監修した予告編では、それぞれの痛みを抱えたまま、弱くても必死にもがいて生きていく人々の姿を切なく綴っています。W主演の永山、田畑の“生命”そのものを激しくぶつけあうかのようなラブシーンも見どころのひとつです。またタイトルコールは主演の永山絢斗本人が担当しています。

生きる。
それだけのことが、
何故こんなに苦しくて愛おしいのだろう。

助産院を営む母子家庭で育った高校生・卓巳は アニメ好きの主婦あんずと出会い、情事に耽るようになる。あんずは卓巳とのセックスを心の拠り所にしなければならない闇を抱えていた。やがて卓巳は、自分が本当の恋をしていることに気づく。しかし状況は予期せぬ方向に転がっていく……。
卓巳とあんず、さらにそのふたりを取り巻く人々は、苦悩や葛藤とどのように向き合い、乗り越え、どう新たな一歩を踏み出していくのか? 彼らが一筋の光を見つけて再生するまでの軌跡と、「性」と「生」のよろこびと苦しみが繊細に描かれている。

予告編::http://youtu.be/WczvmkDGscA

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執筆者

Yasuhiro Togawa