日本漫画史に燦然と輝く赤塚不二夫の「ひみつのアッコちゃん」。
これまで3度にわたってTVアニメーション化されてきたこの名作が、誕生50周年を迎える今年、初めて実写映画化されます。

 現代日本のカルチャーを席巻するジャンル「魔法少女」ものの原点とも言える本作は、鏡を見つめて「テクマクマヤコン」と唱えれば、なりたいものに変身できるという、女子の永遠の夢を具現化したような世界。

 「アッコちゃんは、赤塚(不二夫)先生という天才に生み出されたキャラクター。
『テクマクマヤコン』と一言言うだけで何にでも変身できる。
この「変身」に関して、何の「説明」もいらないというところが時代を超えたキャラクターである所以です」(山口雅俊プロデューサー)

2008年8月2日にお亡くなりになった赤塚不二夫先生の娘、赤塚りえ子さんが、
映画化にあたりコメントを寄せてくださいました。
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「『映画 ひみつのアッコちゃん』とスクリーンにタイトルが出た瞬間、泣きそ
うになりました。
姉妹のように一緒に育ったアッコちゃんが、ついに実写映画化されたこと、とても嬉しく思います。
父の作品には本当の悪人は出てきません。父は人が大好きで、どんな人も受け入れ
愛情を持って接していました。

完璧な人はいない。ヒーローはいない。今いる自分の世界をあるがままに肯定する…。
父の生き方が映画に反映されているような気がしました。
とても面白かったです。父にも、そして、『ひみつのアッコちゃん』を一緒に誕生させた
母にも観て欲しかった。「よく作ったな」と言ってくれると思います。」

赤塚りえ子
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赤塚不二夫
1935年9月14日満州生まれ。 56年「嵐をこえて」でデビュー。
58年「ナマちゃん」を漫画王(秋田書店)に少年誌初連載。
62年、りぼん(集英社)にて「ひみつのアッコちゃん」、
週刊少年サンデー(小学館)にて「おそ松くん」を連載。一躍人気作家となる。
67年、週刊少年マガジン(講談社)に「天才バカボン」、
週刊少年サンデー(小学館)に「もーれつア太郎」を連載。
他に「レッツラゴン」「ギャグゲリラ」等がある。
97年、第26回日本漫画家協会文部大臣賞受賞。
98年、紫綬褒章受章。
2008年8月2日、肺炎のため逝去。享年72歳。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49791

執筆者

Yasuhiro Togawa