年より撮影を続けてきました、南三陸町に生まれた素人ラジオ局のメンバーを中心に、土地に根ざして生きる人々の悲喜こもごもの1年間を追ったドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」(監督:梅村太郎、塚原一成 
ナレーション:役所広司)が完成し、宮城県先行上映決定いたしました。

■■■宮城県先行上映初日決定!■■■
8月25日(土)〜MOVIX仙台、MOVIX利府

■■■主題歌にMONKY MAJIK『トビラ』が決定!■■■
仙台在住の人気アーティストMONKY MAJIKの『トビラ』が「西遊記」以来5年ぶりの映画主題歌に決定。
MONKY MAJIKからのコメントは下記。
「仙台に住む我々にとっても震災後にラジオが果たした役割は人と人を結ぶ生命線でした。本当に大きな被害を受けた中、“FMみなさん”の方々の前向きな活動、そして想いに胸を打たれました。ひとりでも多くの方々がこの作品を見て、それぞれに“何か”を感じてくれる事が南三陸のみならず、東北の復興に繋がっていくと思います。」

●●●人生にプロなんていない・・・不器用だけど全力な、「再生」のドキュメンタリー 『ガレキとラジオ』●●●

 東日本大震災から約2ヶ月、60%以上の世帯が罹災し8000名以上が避難生活を送ることになった宮城県の海沿いにある南三陸町に、災害ラジオ局「FMみなさん」は生まれました。
体育館の隅でマイクに向かうのは、元・サラリーマンでリーダーの工藤さん、元・ダンプ運転手の和泉さんをはじめ町内で暮らす男女9人。でもラジオ経験者はゼロ! 放送中に大事なコメントが流れなかったり、和泉さんに至っては息子に「向いていない」と言われてしまう始末…。とはいえクヨクヨしててもしょーがない。クリスマスにはモミの木の点灯式で町に光をともし、仮設だけど商店街も復活。慣れ親しんだ地元で暮らし続けるリスナーとともに、オンエアは続きます。
年が明けて2012年。「FMみなさん」メンバーで、震災で結婚式を挙げられなかったカップルが記念写真を撮るイベントを企画します。被災地だからこそ楽しみが必要、この町にはまだ娯楽が足りない。ところがある日、リーダーの工藤さんが失踪!? イベントはどうなる、そして彼らの運命は……?
かけがえのない人や思い出との別れは誰にもいつかおとずれるもの。その痛みを抱えながら、それでも生まれ育った土地で迷い、泣き、笑うラジオクルーとリスナーの人生は、私たち自身の物語でもあるのです。

予告編::http://youtu.be/gBLI-8QW0ZM

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執筆者

Yasuhiro Togawa