注目インディーズ映画監督たちによる映画祭「映画太郎 Vol.2」を、シネマート六本木にて7月19日〜26日に開催

< 映画太郎とは? > 
映画太郎とは、インディペンデントを中心に活動し続ける映画監督たちの、現在進行形・幻とも恥とも言える過去・まだ見ぬ未来をざっくばらんに提示する、ショーケース型映画祭です。国内外問わず各映画祭やコンペで受賞・入選した作品やインディーズ界で話題となった作品を中心にセレクト!
< 映画太郎の歴史> 
原宿キネアティックで開催された「映画太郎 Vol.0」では、インディーズ映画ファンのツボをつくセレクトで好評を博し、同映画館の最多動員記録となる414名の来場を記録(5日間)。以降、「映画太郎 Vol.1」は5日間で1060人、「映画太郎 EXTRA feat.田辺・弁慶映画祭」はテアトル新宿にて2週間レイトショーで1400名動員を記録した。そして今回は、過去最大となる30監督36作品を引っ提げ、“カオス”なインディーズ映画界をそのまま表したかのような「映画太郎 Vol.2」が開催される。

公式HP http://eigataro.com/
公式ツイッター @eiga_taro

見どころ① さまざまな映画祭を賑わせてきた監督たちの作品が上映!

若手インディーズ監督の登竜門である、ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード(以下PFFアワード)への入選経験のある監督が総勢12名 登場 (鈴木卓爾、森岡龍、片岡翔、小林でび 、水本博之、平波亘、勝又悠、岩永洋、頃安祐良、永野義弘、嶺豪一、 二ノ宮隆太郎)。うち、9月開催のPFFアワード2012入選監督が2名いるが、二ノ宮隆太郎 監督は入選作『魅力の人間』を上映。嶺豪一監督は前野朋哉(『桐島、部活やめるってよ』)主演の過去作『よもすがら』で参加する。

また、『くらげくん』でPFF2010準グランプリ他、13冠に輝いた若手注目の片岡翔監督は椎名琴音を主演に迎えた最新作『ヒゲとりぼん』で参加。ガイナックス初の実写TVドラマ『エアーズロック』(山下敦弘監督)で主演デビューを果たした彼女とのコラボレーションに注目だ。

見どころ② メジャーでも活躍する監督たちのインディーズ作品!

『ゲゲゲの女房』『私は猫ストーカー』の鈴木卓爾監督が、1994年から矢口史靖監督(『ウォーターボーイズ』『ロボジー』)と行っている「ワンピース」シリーズを4本一挙に初上映!ワンシーン・ワンカット・フィックスというルールを用いて進化し続ける短編プロジェクト「ワンピース」最新作は、唯野未歩子、宇野祥平はじめ鈴木卓爾監督本人も出演という俳優陣にも注目だ。

『たまの映画』で注目を集め、『こっぴどい猫』が7/28より公開を控える、若手注目の今泉力哉監督は最新短編『ターポリン』で参加。『こっぴどい猫』のキャスト陣が数名出演するスピンオフとも言える本作には、ミュージシャンの大森靖子も登場する。

この他、『ニュータウンの青春』でPFFアワード2011「エンタテインメント賞(ホリプロ賞)」を受賞し、『あぜ道のダンディ』など俳優としても活動する森岡龍監督のPFFアワード2010入選作『硬い恋人』。加藤直輝監督(『アブラクサスの祭』)の2005年製作の衝撃作『FRAGMENTS Tokyo Murder Case』。船曳真珠監督(『携帯彼氏』)が主演に洞口依子、小野ゆり子を迎えた『テクニカラー』。伊月肇監督(『− × − マイナス・カケル・マイナス』)の『トビラを開くのは誰?』。板倉善之監督(『にくめ、ハレルヤ!』)の『邪魔するな』。勝又悠監督(『オードリー』)の『制服哲学2』、幸修司監督『ダークシステム』の続編『ダークシステム2』の初お披露目など、注目作が目白押しだ。

見どころ③ バラエティに富んだラインナップ!

劇映画だけでなく、MV(ミュージックビデオ)やアニメーション作品、セルフドキュメンタリーと幅広いジャンルが堪能できる「映画太郎vol.2」。

普段、スクリーンでは見る事のできないMVは、見汐麻衣率いる3ピースバンド「埋火」の『溺れる魚』(監督:頃安祐良)と池永正二によるダブユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ」の『翌日』(監督:柴田剛)の2本を上映。『翌日』はLomoKinoというロモカメラ(トイカメラ)のフィルムで撮影された18分の大作。柴田監督のもう一つの作品『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』と共に、ぜひ大画面・大音量で味わってほしい作品だ。

昨年の下北沢映画祭でグランプリに輝き、審査員の黒沢清監督からも「昔懐かしい怪奇映画のタッチに『あっ、やられた』と思った」と絶賛された『さまよう心臓』(監督:秦俊子)はストップモーションアニメ。同じくストップモーションアニメの作品は、海外映画祭でも上映されている『いぬごやのぼうけん』(監督:水本博之)がある。また、茨城県牛久市に自らのスタジオ「ワッヘンフィルムスタジオ」を持つ飯塚貴士監督(『ENCOUNTERS』)は、人形とミニチュアセット、昔ながらの特撮技法を用いた作風で、監督・脚本・撮影・美術・音楽・登場人物の声をほぼ一人で担当する。音楽専門チャンネル「MUSIC ON! TV」の番組「MONTHLY ICON ASIAN KUNG-FU GENERATION」にて飯塚監督が手がけたアジカンのメンバーの人形映像が放映されるなど、注目を集めている。

この他、『37歳★まだ★無職』(監督:花房慎也)、『入魂』(監督:磯龍介)など、自らが被写体となるセルフドキュメンタリーも見逃せないし、様々な映画学校/スクールの枠を超えた作家が集まっているのもポイント。エッジの効いた作品群を輩出する、今後要注目の多摩美術大学出身は市川祐太郎(『ビューティフル1&2』)、須藤彰(『蠅の盃』)、川添彩(『ぞうが死んだ』)。東京芸大大学院映像研究科出身のヤングポール(『秘孔』)、映画美学校出身の川村清人(『新しい生活』)と酒井善三(『おもちゃを解放する』)、ENBUゼミナール出身の平波亘(『トオルとアキラ 第一話 集団自殺を食い止めろ』)と工藤渉(『Electric Kiss』)などが集結した。

「映画太郎 Vol.2」 開催概要

日時:7/19(木)〜7/26(木)
上映時間:14:00/16:45/19:45(※日によって14:00の回はナシ)
場所:シネマート六本木(http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/
料金:1000円(当日のみ・1プログラム料金)
※3プログラム鑑賞で次回無料!おトクなスタンプラリー開催!!

上映作品:
Aプログラム
『There Will Be Germany』&『ENCOUNTERS』(監督:飯塚貴士)
『蠅の盃』(監督:須藤彰)
『硬い恋人』(監督:森岡龍)

Bプログラム
『テクニカラー』(監督:船曳真珠)
『溺れる魚』&『想いは壁を通り抜けて、好きな人に逢いに行く』(監督:頃安祐良)
『ヒゲとりぼん』(監督:片岡翔)

Cプログラム
ワンピース2012『喫茶 対岸の火事』&『鈴の音』(監督:鈴木卓爾)
『トビラを開くのは誰?』(監督:伊月肇)
『Recreation』(監督:永野義弘)

Dプログラム
『さまよう心臓』(監督:秦俊子)
『邪魔するな』(監督:板倉善之)
『FRAGMENTS Tokyo Murder Case』(監督:加藤直輝)
『Electric Kiss』(監督:工藤渉)

Eプログラム
『ぞうが死んだ』(監督:川添彩)
『翌日』(監督:柴田剛)
『魅力の人間』(監督:二ノ宮隆太郎)

Fプログラム
『制服哲学2』(監督:勝又悠)
『よもすがら』(監督:嶺豪一)
『untitled』(監督:岩永洋)
『ビューティフル1&2』(監督:市川祐太郎)

Gプログラム
『秘孔』(監督:ヤングポール)
『おもちゃを解放する』(監督:酒井善三)
『ダークシステム2』(監督:幸修司)

Hプログラム
『37歳★まだ★無職』(監督:花房慎也)
ワンピース2012『骨肉トライアングル〜骨まで愛して』&『計測少女百合1号』(監督:鈴木卓爾)
『1万円マン』(監督:小林でび)

Iプログラム
『いぬごやのぼうけん』(監督:水本博之)
『トオルとアキラ 第一話 集団自殺を食い止めろ』(監督:平波亘)
『入魂』(監督:磯龍介)

Jプログラム
『新しい生活』(監督:川村清人)
『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』(監督:柴田剛)
『ターポリン(仮)』(監督:今泉力哉)

タイムテーブルなど詳細は、公式HPへ。
http://eigataro.com/

「映画太郎 Vol.2」は、7月19日(木)〜7月26日(木)よりシネマート六本木にて開催。
公式サイト:http://eigataro.com/

執筆者

Yasuhiro Togawa