映画を観た後に、斉藤氏による当時の背景や製作裏事情を聞ける企画シリーズの第3弾は任侠映画入門!
今回は伝説の映画惹句師・関根忠郎氏を迎える、映画通には外せないイベントつきです!!!

「博徒」*未パッケージ化作品 東映/1964年/日本/1h33 (C)東映
監督:小沢茂弘 出演:鶴田浩二、松方弘樹、天知茂東映任侠映画製作2年目にして誕生したヒット作。天知茂扮する近代的かつ野心的な一家の代貸が、昔ながらの組を迫害。忍耐の糸が切れた男は博徒の誇りを守るため殴り込む。単純な物語を迂余曲折に練り上げた脚本と、閉鎖的社会を彩るキャストが見もの。同年に公開された高倉健の「日本侠客伝」と2本立てで!

「日本侠客伝」東映/1964年/日本/1h38 (C)東映
 監督:マキノ雅弘 出演:中村錦之介、高倉健、大木実舞台は深川木場。木場政組と新興の沖山運送との間には衝突が絶えなかった。木場政は小頭・辰巳の長吉を中心に巻き返しを図るが、悪らつな沖山は政治家や警察を抱き込み、木場政を潰しにかかる。見かねた木場政の客分・清治は単身沖山に乗り込むが…。「次郎長三国志」のマキノ雅弘が監督した侠客もの。

■初日には豪華イベント開催! 任侠映画について、惹句について、とことん知ろう!
7/21(土)最終回18:00の回上映終了後 *トーク終了後は自由参加の“お茶会”も実施!
ゲスト:
関根忠郎さん (映画惹句師) 
斉藤守彦さん(映画ジャーナリスト)

当日は、
①「惹句術」(ワイズ出版版)美品5冊を限定定価販売(初日先着5名様に関根氏サイン)希少本として取扱われているあの「惹句術」を限定販売、またとないチャンス! 中古では高価に扱われています!
② 未パッケージ作品「博徒」の惹句を新たに!
先代惹句師・橘氏の書かれた「博徒」の惹句とは違った視点、違った表現で、実に48年の時を経て伝説の惹句師が任侠映画の原点たる名作の惹句を新たに書き上げる!
その惹句を、21日のティーチインの中で発表いたします! 大変、貴重な機会となりますので、どうぞご参加下さい。

●“惹句”(じゃっく)とは・・・
映画を持ち上げ、引き立てる文章術。ポスターや新聞広告に使用される、現在で言うコピーで、 「惹きつける句」の言葉通り、様々なフレーズを駆使して映画の魅力を語り,観客の好奇心を喚起する。

—ご注意—「博徒」は1964年の35mm初号プリントで上映。キネカ大森の映写技師が丁寧に補修し上映をいたします。何分古いプリントの為、一部お見苦しい箇所がございますがご了承下さい。昨今、映画業界はデジタル化が進み、年内にも「フィルムがなくなる」と言われております。フィルムの質感、当時の映画の空気と情熱を是非、この機会にご堪能下さい。

問い合わせ先★
キネカ大森
HP: http://www.ttcg.jp/cineka_omori/ Twitter: https://twitter.com/#!/kineca_omori

執筆者

Yasuhiro Togawa