60年の歴史を刻む那覇の栄町市場
一度は元気がなくなったマチグヮーの笑いと再生の物語

地方都市の空洞化、シャッター商店街、ゴーストタウン。そんなニュースがテレビやインターネットから流れてくる。ほんとうにそうなのでしょうか! 
沖縄は那覇にある栄町市場。市場が誕生したのは今から60年前。昭和30年代が一番の最盛期。その後、大型スーパーの進出に押されて少しずつ活気がなくって行きました。しかし、元気なおばぁや、どこからか集まってきた若い人たちが昔ながらのマチグヮーを復活すべく動き始めます。
キーワードは「音楽」。その中心にいるのが“栄町おばぁラッパーズ”。市場育ちの三人娘、もとい三人おばぁ。市場を元気にするためにラップの練習に明け暮れるその姿に胸がキュンとします。

人とひとがつながるディープな暮らしを今、思い出す

監督は、テレビ報道の最前線で数々のドキュメンタリーを製作してきた新田義貴。赴任した沖縄で、沖縄の風土と人々に惚れ込み、そのまま沖縄に住み付き、栄町市場の人たちと共に『歌えマチグヮー』を制作しました。
人とひとの絆が薄くなってしまった現代の日本の片隅で、人とひとがディープにつながって暮らしている沖縄のマチグヮー。
市場を心から愛する人たちが、音楽を通して歌って踊って楽しむ。
私たちが本当に幸せに生きていくためのヒントが、もしかしたらそこにあるのかもしれません。

予告編::http://youtu.be/vAYpvWyfVfQ

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執筆者

Yasuhiro Togawa