パリ・オペラ座の振付師と、エトワール。
ともに世界で活躍したふたりが紡ぐ、バレエ人生。
それは、愛、夢と希望にあふれた幸福な世界—

そして、“踊る”ことへの深い想いは世代を超え、永遠に受け継がれていく。

バレエを愛する全ての人へー
60年間に亘る貴重なバレエシーンの数々と、豪華ダンサーたちで綴る、
至福のバレエ ドキュメンタリー。

“踊ること”は生きる歓び、そして“踊ること”で人生は豊かになる。そんなことを教えてくれる至福のバレエドキュメンタリーが誕生した。

バレエに生きることの喜びに満ち溢れた幸福な世界へと誘うのは、“バレエ愛の伝道師”ともいえるパリ・オペラ座と縁の深い夫婦。1951年から振付師として活躍し、ロマンティック・バレエの復活に多大な貢献を果たしたピエール・ラコットと、かつてのエトワールでもあり、引退後も後進の育成を続けるギレーヌ・テスマーの二人。フランス、アメリカ、ロシア、モナコ…ともに世界を巡った二人の軌跡を辿ることで見えてくるものは、これまで語られることがなかったバレエ史の一片とパリ・オペラ座の歩み。そして60年間に亘る、数々の出会いと別れがあり、踊ることへの強い想いが、世代を超え永遠に受け継がれていく様が描かれている。

監督は、ドミニク・カルフーニとマチュー・ガニオ親子のドキュメンタリー「マチュー・ガニオ&カルフーニ 〜2人のエトワール〜」ほか、パリ・オペラ座を代表するエトワールとなったアニエス・ルテステュの実像に迫るドキュメンタリー「アニエス・ルテステュ/美のエトワール」を撮ったマレーネ・イヨネスコ。バレエ界を熟知している者だからこそ描ける“バレエ愛”をラコットとテスマーを通じて丁寧に描き出す。

バレエファン必見の映像も本作の見どころのひとつ。ロマンティック・バレエの代表作「ラ・シルフィード」「ジゼル」の映像や、エディット・ピアフの歌声に振付をした、ラコットのオリジナル作品の「声」をはじめとした、「椿姫」「ハムレット」「三銃士」の映像、ガルニエにてマチュー・ガニオを指導するテスマーなど、貴重なシーンの数々が我々を魅了する。

ルドルフ・ヌレエフ、エリザベット・プレテル、マチュー・ガニオ、マニュエル・ルグリ、アニエス・ルテステュ、オーレリー・ドュポン、マリ=アニエス・ジロー、ドロテ・ジルベールほか、超豪華ダンサーたちの映像と「ラ・シルフィード」「椿姫」「盗賊の娘」ほか、名シーンの数々がわたしたちの心を躍らせる、華麗で夢のようなひとときへようこそー

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執筆者

Yasuhiro Togawa