命の大切さをつぶさに見つめた、新たな感動作の誕生———。

「ハチ公物語」、「クイール」、「子ぎつねヘレン」、「犬と私の10の約束」など、これまで日本中をあたたかい涙で包んだ数々の動物映画を生み出してきた松竹から、この度新たな感動作の誕生します。
単なる動物映画の範疇を超え、家族や、管理所に関わる人々の衝突や葛藤をドラマティックに描き出したエンターテインメント作品、映画『ひまわりと子犬の7日間』。

原案は、宮崎県の動物管理所を舞台に起こった実話で、テレビ東京の番組「ポチたま」や、日本テレビ「ザ・世界仰天ニュース」でも紹介され話題を呼んだ「奇跡の母子犬」(PHP研究所)です。
この奇跡の実話を、20年にわたり山田洋次監督の助監督や脚本家として右腕的存在であった平松恵美子が初メガホンを執り、主演に堺雅人、ヒロインに中谷美紀を向かえ、映画化いたしました。

このたび、そんな本作に、なんと犬が苦手なオードリーの若林正恭さんが映画、初出演をすることが判明いたしましました!

自身初となる、映画出演に関して若林さんは、「難しかったですね」と一言。
「最初モニターをみさせてもらいながらやっていたのですが、みると心が折れそうになった」とも。

しかし、撮影終了後には「動物は、飼ったりしたことがなくて苦手だったのですが、この映画をきっかけに、動物や犬に対する考え方が変わったりしたので、そいう意味では、スケールの大きい、深い映画だと思います」とのコメントをくださりました。

<若林さんコメント>

◆クランクインコメント

Q:初めての映画の撮影の感想は?

若林さん:
朝飛行機できまして、もう少し打ち合わせとか、やりとりがあるのかなと
思っていたのですが、現場について15分後には、小林稔侍さんの腕を
引っ張っているという状況でパニック状態でした。緊張していましたね。
最初は特に緊張していて、なかなか抜けなかったですね。
やっぱり、俳優さんとしてトップクラスの堺さんとご一緒できて、
安心でした。まかせっきりという感じになっちゃいました。

Q:犬嫌いとお聞きしたのですが、犬との共演はいかがですか?

若林さん:
犬は、嫌いというか……まあ、苦手ですよね。
最初に、監督に犬が苦手なんですけど、って言ったら、
大丈夫だと言っていたのですが、気が気じゃありません。
今回、克服しないと映画にならないなというのがあるので、
がんばりたいと思います。

◆クランクアップコメント

Q:クランクアップされたご感想はいかがですか?

若林さん:
バラエティー番組とは違う充実感を感じています。

Q:お芝居に挑戦されてみてどうでしたか?

若林さん:
難しかったですね。また、超一流のみなさんの中でやったので、
大丈夫なのか?というのは出来上がった作品を観るまでわからないんですが、
最初モニターをみさせてもらいながらやっていたのですが、
みると心が折れそうになったので、途中でみるのをやめていたのですが、
もし完成して出来があまりよくなかったら、
舞台挨拶の方でがんばろうかなと思います(笑)

Q:役作りで苦労された点などございますか?

若林さん:
犬が得意じゃないというところからスタートしているので、
なるべく、オリの近くに座っていたり、トレーナーの人に
咬まれない方法を教えてもらったりしていました。
一也という人間が、腰掛の新人職員というやる気がない感じの役だったので、
ボクの素に近いので、その辺の役作りではあまり苦労はしなかったですね。

Q:映画を楽しみにされている皆様にメッセージを。

若林さん:
動物好きの方はもちろんなんですが動物を
飼ったりしたことはなくて、犬が苦手な私でも、
動物や、犬に対する考え方が変わったりしたので、
いろんなことを考えるきっかけになったりする、
そいう意味では、スケールの大きい、深い映画だと思いますので、
是非、みなさんみて下さい。

<製作プロデューサー陣 コメント>

◆起用理由
ズバリ「頭の良さ」と「笑顔」。
恐らくお笑い芸人の中でも抜きに出た頭の回転の良さをお持ちなので、役者としてもきっと素晴らしい才能があるはずだ!と想像していました。
また、本作は命を取り扱う人々の物語だけに、ホッとできる「笑顔」が印象的な人を選びたい、と考えていました。
若林さんの笑顔はいつも自然で、見ているこちらも一緒に微笑んでしまうような独得のものがあったのが決め手です。
起用理由の二番目に、この映画は、命の大切さを描いた作品ですが、そのテーマに関心の無い人物が次第に成長することで、テーマを際立たせる青年の役が必要と考えていました。
そこで若い人たちから幅広く愛されている若林さんに、普通の人にとって親近感の湧く青年キャラクターを期待しました。

◆実際に起用してみて(その演技をみて)の感想
映画でのお芝居はほとんどはじめてということで、撮影当初は緊張されていたようでした。
しかしさすが勘の良い方で、撮影が進むつれ、共演者の方々(堺雅人さんやでんでんさん)とのかけあいがまるで漫才のようにどんどん面白くなってきて、ずっと見ていたい気持ちになりました。
次第に演技に目覚めていく様は近くで見ていてとても感動的でした。

また、堺さん演じる彰司が保健所に泊まりこむときに、歯ブラシセットの裏を読んでるくだりがあるのですが、それは若林さんのアイディアを取り入れたものです。
自らアイディアも出していただいたりもしましたし、
本作では、重要な役割をになっていただき、素晴らしい役柄を演じていただきました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa