世紀のお騒がせコメディ俳優サシャ・バロン・コーエンの主演最新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』が、世界10ヶ国以上で上映禁止となっていることが明らかとなった。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は、自由の国アメリカで身元不明となった《世界で1 番キケンな独裁者》に襲いかかる人生最大の試練と恋を描いた、爆笑珍テロ・コメディ。何者かの陰謀でトレードマークのヒゲを剃られ、将軍様は浮浪者同然に!スーパーの店員として息を潜める将軍様の前代未聞の大逆襲が始まる!監督は『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で、バロン・コーエンとコンビを組んだラリー・チャールズ。

あの『アベンジャーズ』を抜き、世界25ヶ国で初登場興行収入第一位を獲得した『ディクテーター』は、公開から1カ月近く経った現在でも依然好調な成績をキープ。大作映画が次々と公開されるなか全米興行成績トップ10圏内に留まる興収を上げ健闘をみせている。またサシャ・バロン・コーエンが声優を務める3Dアニメ映画『マダガスカル3』が先週公開され、世界28ヶ国で初登場興行収入第一位を獲得、全米でも記録的大ヒットでの初登場第一位を飾るなど、まさに世界的人気を博している。その一方で、世界10ヶ国以上で『ディクテーター』が上映禁止や公開見合わせという事態になっている。上映禁止となっているのは、エジプトやアラブ首長国連邦などの中東国をはじめ、アジアの国では韓国、インドネシア、マレーシアなど。

その過激な内容から『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』や『ブルーノ』でも同じく上映禁止の憂き目にあっているバロン・コーエン作品だが、『ボラット』では上映見合わせとなったカザフスタンが今作では全世界と同じタイミングで公開し、大ヒットを記録するという逆転現象も起きている。サシャ・バロン・コーエンの過激な笑いによって世界中が爆笑と平和に包まれる日も近いのかもしれない。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は9月7日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa