映画がみたいのに鑑賞がままならなかった視覚障がい者。映画の感動をすべての人とわかちあいたい映画ファン。
その二つの願いを一つにして、バリアフリー映画鑑賞の環境づくりを共に続けて参りました。
 今年のテーマは「思い出そう、大切なこと」。障がいを越えた心の交流を実現すべく、つながって生きている私たちにとって「大切なことは何か?」を共に考え、感じる映画祭にしたいと思います。
 目の不自由な方をはじめ、すべての人々に、映画をより深く味わっていただけるよう、音声ガイド(※)を付けて、作品選定から当日の運営まで、視覚障がい者と共につくりあげていく、舞台裏の活動もバリアフリーな映画祭です。本映画祭を通じて、それぞれの個性が活かされる、障害を越えたバリアフリーな社会をイメージしていただき、映画の感動を共に分かち合える喜びを実感していただければ幸いです。

※音声ガイド
映像の視覚情報(場面転換や人物の動き、表情、情景など)を言葉におきかえて説明する場面解説のナレーション。FMラジオにより、誰でも聴くことができます。

ベント名: 第5回City Lights映画祭 〜思い出そう、大切なこと〜
主  催 :  バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ
会  場 :  江戸東京博物館 大ホール
日  程 :  2012年6月24日(日)
入場料  :  前売券:1作品 800円 /当日券:1作品 1000円

上映作品  『素晴らしき哉、人生』(フランク・キャプラ監督/1946年/アメリカ映画) 『奇跡』(是枝裕和監督/2011年/日本映画)
上映後是枝裕和監督によるトークショーあり。

バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ
「目の不自由な方々と共に映画鑑賞を楽しむことのできる環境づくり」を目的に、2001年4月より、東京を拠点に活動を続けてきたボランティア団体です。」
[主な活動内容] 
・ 映画の視覚情報を言葉で説明する「音声ガイド」の研究・制作
・ 上映会の音声ガイド協力
・ 劇場公開映画を視覚障がい者と共に観に行く「シアター同行鑑賞会」の開催 等
[問い合せ先] シティ・ライツ事務局 [ 団体ホームページ ] http://www.citylights01.org

執筆者

Yasuhiro Togawa