この度松竹は、木下惠介生誕100年記念事業の一環として、木下惠介監督・新藤兼人脚本による名作『お嬢さん乾杯』を初舞台化することと決定いたしました。
この作品は、1949年に公開されたヒット作で、先日惜しくも亡くなられた新藤兼人監督が、
映画の脚本家としての地位を確立することにもなった作品で、『二十四の瞳』『楢山節考』などで世界的評価も高い巨匠・木下惠介がメガホンをとりました。
(木下監督、新藤脚本としては、1947年の『結婚』に続く2作品目です。)

本作の舞台版で、美女に恋する男性を演じるのは、二代目市川月乃助。
1994年に三代目市川猿之助(現・市川猿翁)の部屋子となり、2004年のスーパー歌舞伎で猿之助(現・猿翁)の代役として主演に抜擢されて以降特に活躍が目覚ましく、今もっとも注目される澤瀉屋(おもだかや)の若手俳優の一人です。

【二代目市川月乃助コメント】
「(木下作品は)師匠・猿翁が團子時代に『楢山節考』に出演したのを拝見し、文楽の義太夫を駆使した創作法に感動した記憶があり、その木下監督作品『お嬢さん乾杯』の初舞台化に出演させて頂くのは感慨深いものがあります。また新派公演は過去にも出演させて頂きましたが、この度の様な昭和物の新作に挑ませて頂くのは初めてです。平成25 年の新春早々、心新たに勤めさせて頂きたく思っております。」

新派百二十五年初春新派公演/木下惠介生誕100 年記念『お嬢さん乾杯』
■脚本:新藤兼人(映画『お嬢さん乾杯』より)■脚本・演出:成瀬芳一
■出演:水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、市川月乃助
■期間:平成25 年1 月2 日(水)初日〜23 日(水)千穐楽(予定) ■チケット発売:2012 年11 月末予定
■会場:三越劇場0120(03)9354
■お問い合せ先:松竹㈱演劇興行部03(5550)1685 ■製作:松竹株式会社

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa