現在、全国公開中のラジニカーント主演映画『ロボット』の大ヒット御礼&全国の熱烈ファンの声に応えて、上映時間2時間57分の『ロボット』完全版を上映することが決定した。

『ロボット』は、インド映画史上最高の製作費37億円を費やし、興行収入100億円を超えるインド映画史上最高のメガヒットを記録。人間の心を持ったロボットが人間の女性に恋をするも、失恋の果てに大暴走し、冷酷なターミネーターと化したロボットと人間とが壮絶な戦いを繰り広げるアクション超大作。

インド映画と言えば上映時間が3時間を超えるのは当たり前だが、『ムトゥ踊るマハラジャ』以来、約14年ぶりとなるインド映画の久々の日本公開にあたり、2時間57分あるインド版『ロボット』を配給元であるアンプラグドが139分に特別編集し、日本版『ロボット』として全国規模での公開が実現した。そのような経緯をもつ『ロボット』が、5/12(土)より全国28館で公開し、当初の目標興行収入6,000万円を超えることは確実で、最終目標として1億円を視野に入れ、同規模で大ヒットを記録した『キック・アス』『宇宙人ポール』に続く勢いをみせている。

 日本版『ロボット』の日本公開発表当時より、インド映画ファンからは完全版での公開を希望する声が多数寄せられており、配給元も日本版公開とともに完全版の全国公開を実現させるべく、『ロボット』公式サイト上で完全版の公開劇場を募集するという前代未聞のプロモーション展開する等の動きをみせていた。それが、今回の大ヒットを受けて、まずは渋谷TOEIから先行するかたちで2週間限定の完全版公開が決定した。今後は、日本版、完全版ともに全国順次公開を予定している。

 新たに追加された38分の最大の見所は、なんといっても世界遺産マチュピチュでの豪華絢爛、奇想天外なダンスシーン。前後のストーリーに全く関係なく突如はじまるマチュピチュのダンスシーンは、スタッフ&キャストあわせて総勢100名以上のインド人がペルーに乗り込み、マチュピチュの高地まで重たい撮影機材を手持ちで運び、本物の世界遺産で踊りまくるという、まさにこの映画のコピーである“ワケわからんが面白い”にふさわしいトンデモないシーンとなっている。ほかにも、奇跡の白砂漠といわれるブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園でのシーンや、ドラマ部分がより厚みを増したことにより意外にも!?感動度合いが増すなど、さらなるお楽しみが多数用意されている。

『ロボット』完全版は6/1(金)より渋谷TOEIにて2週間限定公開。
日本版『ロボット』は新宿バルト9ほか全国公開中。

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執筆者

Yasuhiro Togawa