ビルマ民主化運動のリーダーであり、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞し、4月1日のミャンマー議会補欠選挙で見事当選したアウンサンスーチーの半生を描いた物語「The ladyひき裂かれた愛」(7月21日公開/配給:角川映画)が全国公開する運びとなりました。

監督は『レオン』『ジャンヌ・ダルク』や『フィフス・エレメント』などで世界に名を馳せるリュック・ベッソン。そしてアウンサンスーチーを演じるのは『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のボンドガールや『グリーン・デスティニー』等で知られ、米ピープル誌「永遠の銀幕女優35人」に中華圏から唯一選出されたこともある、ミシェル・ヨー。2007年にレベッカ・フレインの脚本に感銘を受けたミシェルがベッソンに企画を持ち込み、約4年の歳月をかけて今回の映画化が実現しました。

長きにわたり自宅軟禁生活を強いられながらも、強い意思を持ち続けた彼女の姿は日本でもたびたび報道されてきました。しかし本作に描かれている、遠くイギリスの地から陰で支え続けたイギリス人の夫や息子たちの存在、そしてその死に立ち会うことさえ叶わなかった、最愛の夫との深い愛についてはあまり知られていません。

6月におよそ24年ぶりに出国し、ノルウェー、イギリスを訪問することが発表され、世界中の注目を集めるアウンサンスーチー氏の知られざる半生を描いた「The Lady ひき裂かれた愛」。本作のプロモーションで6月26−28日、本作でアウンサンスーチーまるで本人かのような素晴らしい演技を魅せたミシェル・ヨーと、作品の魅力に奮い立ち、自らメガホンを取ったリュック・ベッソン監督が来日する運びとなりました。
「ある日、ミシェルが私にアウンサンスーチーに関する魅力的な脚本があって、プロデューサーを探しているんだと言ったんだ。脚本を読んで、新聞で読んで知っているアウンサンスーチーは、ほんの氷山の一角にすぎなかったのだと分かり、その物語に深く感動したよ。すぐにミシェルにこの企画をサポートしたい、監督は自分が立候補すると伝えた。ミシェルはとても喜んだよ。」と本作への並々ならぬ意気込みと携わった経緯について語ってくれたリュック・ベッソン監督。

監督が来日するのは昨年のフランス映画祭ぶり、ミシェルが日本に来日するのは『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』以来約4年ぶりとなります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa