今年の夏、日本で同時期に公開されるSF映画にはある共通点がある。
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(2012年8月4日公開)は、1982年にジョン・カーペンターが監督した『遊星からの物体X』の、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(2012年8月公開予定)は、同監督が1979年に発表した『エイリアン』の、それぞれ「プリクエル(前日譚)」として製作された。『遊星からの物体X』も『エイリアン』もどちらも、最先端のSFX(=スペシャル・エフェクツ)を駆使し、当時の映画界に凄まじい技術革新をひき起こした作品群のひとつである。

これらの映画が作られた1980年頃、まだインターネットも高性能パソコンもなかった時代、ハリウッドの映像革命のまっただなかに単身のりこんだ、一人の日本人映画ジャーナリストがいた。その人の名は「中子真治」。中子氏はL.A.に住んで現地からハリウッドの最新情報を届け、第一線で活躍する数多くのSFXアーティストに直接取材をし、SFXという言葉を日本に定着させるという、カリスマ的な活躍をした人物。その著書「SFX映画の世界」は当時のベストセラーとなり、多くの映画ファンの胸をときめかせた。

現在は評論活動から退いたものの、郷里の飛騨高山でTOYショップ兼ギャラリー「留之助商店」を営む傍ら、あのカルト作品中のSF銃を「留之助ブラスター」として再現・製造するプロジェクトを展開するなど、精力的な活動を続けている。そんな伝説的人物を招き、L.A.時代に親交を深めた映画監督やSFXアーティストたちとの㊙エピソードの数々を、存分に語ってもらうスペシャルなイベントが決定した。

「『ブレードランナー』撮影中に監督とあの女優が!」「『遊星からの物体X』のハスキー犬は実は!」といった仰天の裏話から、スティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロン、デイヴィッド・リンチ、デヴィッド・クローネンバーグなどの超ビッグ・ネームまでが飛び出す、正真正銘のお宝話が解禁となる! 

開催は5月24日(木)、新宿ロフトプラスワンにて。ゲストに雑誌『映画秘宝』のライター陣(高橋ヨシキ、添野知生、神武団四郎、柳下毅一郎)を予定。前売券は1800円、当日券は2000円(共に飲食代別)。前売券は4/28(土)よりローソンチケットにて発売。【Lコード:34028】 詳細および最新情報は、ロフトプラスワンのホームページ(http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/)か、ツイッターアカウント@NakakoNightをチェック!

執筆者

デューイ松田