「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に41回、また「映画館遠足」を5回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

6月21日から24日まで、最新のフランス映画を紹介する「20thアニバーサリー フランス映画祭」が開催されます。この開催を記念してちいがくでは、フランスにちなんだアニメーションを2本、上映します。フランス映画には、親子で楽しめる作品や芸術性の高い作品が数多くあります。今回は、フランスのみならずヨーロッパ中で広く親しまれている国民的アニメーション「アステリックス」シリーズの1本と、フランスのブルターニュ地方を舞台とした幻想的なアニメーション映画を紹介します。

上映の合間には16mmフィルム映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定しています。子どもたちはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。

■開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
日時: 2012年6月16日(土) 14:00-15:30
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/TOSHOW/html/SHISETSU/index_01.html
料金:無料(先着50名)
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

■上映スケジュール
【14:00 開始】
 14:00 映画を観る前のお話
 14:05 上映開始
     「人魚に恋した男」16mm、12分
     「アステリックスの冒険 ちびと仙人のちえくらベ」16mm、47分 15:15 終わりのお話、希望者のみ映写機見学
 【15:30 終了予定】

■上映作品の解説
「人魚に恋した男」
(12分/1980年/コロナ・シネマト・グラフィカ/英国/カラー/16mmフィルム)
フランスのブルターニュ地方の海岸に住むポター。難破船の積み荷を集めていた浜辺で美しい人魚に出会う。二人はすぐに恋に落ちたが、深い海の底ではポターの息が保たず、一緒に暮らせない。悩んだポターは、岩山の頂上に住む魔法使いに会いに行った。魔法の薬の効果により、ついに一緒に暮らせると喜んだポターだったが……。切り絵のような不思議な味わいを残すアニメーション。

「アステリックスの冒険 ちびと仙人のちえくらベ」
(47分/1975年/ダルゴフィルム/フランス/カラー/16mmフィルム)
体は小さいけれど、とてもかしこくて勇敢なアステリックスと、体が大きくて力持ちのオベリックス。シーザーが率いるローマ軍と、アステリックスたちが住むガリアの村は戦争中。ローマの兵士が、ガリアの強さの秘密を知るため、スパイとして潜入します。その秘密が仙人のつくるせんじ薬にあると知ったスパイは、なんとかしてその不思議な薬を手に入れようとします。スパイのたくらみを知ったアステリックスは、逆手を取ってローマ兵を出し抜く作戦を考えました。アステリックスとローマ軍との知恵くらべが始まります。アーリー・グリエル、ピエール・ワトラン共同監督。声:野沢那智

★★★ アステリックスシリーズとは ★★★
アステリックス(Astérix)は、1959年ルネ・ゴッシニイ(ストーリー執筆)とアルベール・ユデルゾ(コミック担当)によって生み出されたフランスコミックのシリーズ、およびその主人公の人気キャラクターの名。1977年ゴッシニイが亡くなった後も、ユデルゾが単独でこのシリーズを描き続けている。舞台は古代ローマ時代のガリアで、主人公のガリア人アステリックスの造形には、ガイウス・ユリウス・カエサルと戦ったガリア人の英雄ウェルキンゲトリクスの片鱗が投影されていると言われている。
このコミック本は、数多くの言語に翻訳され、その中にはラテン語、ギリシア語も含まれている。これらはおそらく世界で最も人気のあるフランス生まれのコミックで、ほとんどのヨーロッパや中南米の国々のすべての年代の人々になじみのものといっても間違いないであろう。アステリックスは、強力で多産なコミックの文化を持っているアメリカ合衆国と日本では、ほとんど知られていない。
このシリーズは、全世界で3億5000万部以上を発行している。
このシリーズの大成功の鍵は、すべての年代の人に向けた要素が盛り込まれていることにある。若い子たちは、乱闘シーンや視覚に訴えるギャグが好きだし、年配の大人は、テキストの中に一貫しているそれとない隠喩や駄洒落の知的センスのよさに惹かれるようだ。それは歴史的な古典の教養を下敷きにしており、コミックの一部は歴史などの教科書などにも転載されている。
キャラクターたちの名前は、駄洒落が多く、フランス語以外の言語に翻訳するのが難しいものもある。(Wikipediaより)

■「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を41回開催してきました。
活動を開始してから6年が経ちました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

執筆者

Yasuhiro Togawa